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□もう一度…
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「……これで良かったんだよな…?」
「………」
銀時の問い掛けに表情を曇らせる三四
「…そんな顔すんなよ……」
「だって!!アンタが死んだことでみんな悲しむんだよ!?」
「……大丈夫だ…、もう少しでみんな俺を忘れるから…」
「っ――」
そう、
五年前の銀時が十五年前の銀時を殺すから
そうすれば、それから先の未来に“坂田銀時”は存在しない
「忘れないわよ……」
「………」
「っ――、忘れるわけないじゃないっ!!」
三四は唇を噛み締めた
忘れたくない
でも、きっと忘れてしまうのだろう
それを認めたくなかった
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