夢色*長
□桜色の勿忘草C
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朝、学校に登校すれば、廊下が騒がしかった
「?」
銀時は気になり、騒ぎの方へ向かう
人が集まる中心へ行けば、そこには見慣れた顔があった
土方は拳を握り締め、真夜は殴られたのか床に尻餅をついている
その真夜の隣には心配そうにする亮
そして、三四はただ俯いていた
「真夜!!テメー!!自分が何したのか分かってんのか!?」
「はぁ?俺がいつ何したってんだよ」
「っ!!テメー!!」
また土方は拳を振り上げる
「やめて!!」
そこを三四が止めた
「もうやめてよ!!こんなことしたって、アイツは……銀時は昔みたいに笑ってくれないんだよ!!?」
「………」
「……兄ちゃんの想いも…真夜の想いも…銀時の想いも……全部わかってるよ……。でも、もう、どうにもならないでしょ…?」
「っ」
三四の言葉が銀時の胸に突き刺さる
「“昔”みたいに笑い合えないんだよ……。……これが…現実だから……」
「っクソッ!!」
「土方!!」
土方はその場を走り去った
そのあとを銀時が追い掛ける