06/20の日記

15:35
ネバーエンドロール / 本田壱成
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この街は壁に囲まれている

札幌を襲った天災から十六年
復興という名の
再開発事業のせいで
街は厚く高い壁の中に
すっぽり収まっていた


そんな街で育った
十五歳の少年・駆は
外の世界への憧れを抱いている

怖いもの知らずの彼は
街一番の秀才・勇夢と
幼なじみの夏月を巻き込み
無謀な脱出作戦を計画するが…


ある夏の日、放課後の屋上に
“過去へ駆ける少女”が
落っこちてきて―!?

一人の少女が巡る三つの暦

壁に秘められたナゾを紐解く
青春のロスタイムストーリー。


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ネバーエンドロール
巡る未来の記憶

サブタイトルに心引かれ
この本を手にしました



この本は3つの違う時
違う時代にやってきた
未来に生きる少女を
中心として物語が進んでいく



冒頭にある通り
ここは壁に囲まれた札幌の街

まずはじめに
壁に疑問を持ち
壁の向こう側に興味をもつ
少年:駆に少女は出会う

幼馴染みである勇夢、夏月
この三人の計画に
少女も加わることになる


三人と関わりを持つにつれて
少女も未来にまつわる
重要な指名を果たすため
過去へと遡っていることが
わかり始める


少女が過去へといく条件は
高い位置から飛べば飛ぶほどに
より過去を遡れる
ということ


長年進めてきた計画で
駆は少女を引き連れ
あの高い壁から飛び降りる

俺も連れていってくれ




少女は更に過去へと
さかのぼっていく


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物語は
駆たちが成長し
大人になってからの話へ


そして最後に
少女が生きていた
未来へ





3つの時代をかけた少女の
目的と未来は
全ては父のため


最後の結末に驚くはず


こんな未来は来ないでほしいと
願いたくなるような
ストーリーです



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主はSFとかファンタジー系は
好んで読みませんが
この作品はそういった要素も
取り入れつつ

彼らの心情が
事細かに描かれています


駆の少年期と成長した頃の
気持ちの変化
勇夢の思想
夏月の恋心
そして少女のきもち



彼ら4人の成長と未来が
明るいことを祈りたい



そんなきもちになりました


ワクワクしたい方に
おすすめいたします




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