05/28の日記
21:29
森絵都 / カラフル
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生前の罪により
輪廻サイクルから外された
ぼくの魂。
だが天使業界の抽選に当たり
再挑戦のチャンスを得た。
自殺を図った少年:真
その少年の体にホームステイし
自分の罪を思い出すことが
このチャンスの条件。
真として過ごすうち
ぼくは人の欠点や美点が
見えてくるようになるのだが……。
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主がこの本に出会ったのは
小学校の頃。
茶色い本がいっぱいの中
本棚に一冊だけ目立つ黄色。
カタカナで書かれている
読みやすい字で「カラフル」と。
「おめでとうございます」
天使から主人公:ぼくに
一報が届けられる。
冒頭部分にあるように
内容はすごく簡単。
何か罪を犯して魂だけになったぼく。
魂だけ存在は形だけでなく
記憶すらのこっていない。
罪を犯してしまったせいで
輪廻のサイクルから外される。
つまり来世には行けないということ。
しかし、天使業界から最後のチャンスが。
人間の体を借りて、その人自身になりきり、
人生をやり直すというもの。
ただやり直すわけではない。
それには条件がある。
身体を借りながら、魂だけになった
ぼく自身がおこなった罪を
期限内に思い出すこと。
それをクリアしなければ
ぼくは一生来世には行けない。
少年:真を取り囲む
さまざまな人間模様で
ぼくの混乱はピーク。
家族・友情・恋愛・学校
どれをとっても複雑な環境。
その中で本当に真実を見つける。
そうです、見つけちゃうんです。
目を背けることで
失ったものを取り戻すことはできないけど
今と向き合うことって
大事だなと思えるような作品です。
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感動を覚えたのに
題名や作家さんを全く覚えてなかったのですが
近所で古本市に参加した際
偶然巡り合ったんです。
即購入。
いまでもこの本はお気に入りです。
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