シリーズ
□まいった
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「いいですか?私は貴方が大嫌いなんです」
「へえ、半纏さまの声が聞こえたんですか」
「……ああ、ありがとうございます。大丈夫ですよ、平気です」
「あっ、口元に餡がついてますよ」
「最悪じゃないですか」
「銃の腕はからっきし駄目ですね」
「私は……傀儡です」
「……お見事。剣だけは上手く扱えるようで」
「何をしているんですか貴方はッ!」
「あの……まさかこの段差に躓いたなんて……ことがありましたね、ほら大丈夫ですか」
「その質問にお答えすることは出来ません」
「……それ、本当に親 が 勘当をしたんですか?疑わしいですね」
「──ついて来ますか?」
「ふふ、たまには何もしないで寝転ぶのも良いですね」
「おはようございます、お目覚めの気分はいかがですか?」