BASARA小説

□縁側
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縁側に座って飲む茶は何故か美味く感じると思う。
隣には元就が座っていて、灰色の曇り空をただ見ている。



ぽつり、ぽつりと主に俺が話をしながら何をする訳でもなくただ側に居る・・・なんだかふと不思議に思った。



「何をにやけている?」
「ん?・・・ああ・・気になるか?」


知らずのうちに顔に出ていたらしい。元就といえば相変わらずの表情。少しくらい柔らかい顔できねぇのか。


「聞いてやるから話せ。」

ったく、いつも上から目線だよなお前。



「不思議だと思ってよ。」
「・・・何がだ?」


「昔はすげぇ仲悪くて戦ってばっかりで・・・顔を合わせれば皮肉の言い合いしたりでよ・・・」
「・・・・・・・・。」
「けど今は同盟組んで、関係も円滑になって。今はこうして二人並んで茶を飲んだりしてる。すげぇ不思議だと思わねぇか?」






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