BASARA小説

□狸寝入り
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何だかこうも無防備だと・・・無意味に悪戯したくなるもので・・・(人間の性だよ性!)

とりあえず、上にあがって横に座る。

「片倉さーん・・・・・」

一応確認。うん、寝てる。

それから鼻をぎゅっとつまんでみる。何もしなくても深かった眉間のシワが更に深くなっていって・・・
ちょっとすると向こうをむいてしまった。

そして次に反対側に回ってデコピンしてみる。
そしたら更に眉間のシワを深くして今度は上を向いた。

「(・・・・なんというかこれは・・・)」

面白い。

「意外と起きないもんだね〜・・。」
普通はすぐ起きるもんじゃないのかな・・・気配で。武士としてどうなんだろう。夜討ちされても起きないってか。・・・それはないか。

こうなると段々普段出来ない事をしてみたくなるものだ。というか普段は死んでもできないし・・・やらない。
今なら多分意識もないだろうし・・・わかんないよね・・・。変にドキドキしながら顔をゆっくり近づけ・・・

「(だああっ!俺様何しようとしちゃってんの!?)」

近づけようとして、寸でのところで顔を引いた。一瞬、無意識だったよ今!
・・・あああ何か顔が火照って来た・・・どうしよう・・・すごく・・・

すごくしたくなった。一度その感情が湧き上がるともう止められなくて俺はそのまま片倉さんにキスをした。
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