僕と彼女と紫水晶
□第4章 おもちゃショー再び
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夏休み4日目。
ザラ家の玄関で、お手伝いさんは心配そうに聞いた。
「本当に、お一人で行かれるんですか?」
「うん、ごめんなさい。行ってきます。」
アスランはすまなさそうに、家を後にした。
玄関の扉が閉まる。
(ごめんなさいは、私の方ですアスラン様。)
少し遅れて、お手伝いさんも家を出る。
お手伝いさんはアスランのボディガード。
一人でアスランを遠出させるわけにはいかない。
アスランを尾行していて、お手伝いさんがある事に気付く。
もう一人、アスランを尾行している人間が居るのだ。
金の髪、白いワンピースの女の子。
(素人だし、子供だけど・・・。)
一応、注意しておこうとお手伝いさんは思う。