ふたりの夏やすみ

□第4章 子供だからできる事
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カナリアは人間!?

ふたりは驚いて身振り手振りを交えて話す。

「どういうこと、アスラン!」
キラが小さな声だ。カナリアに聞こえないようにだろう。

アスランも小さく答える。
「コッチが聞きたいよ!僕らハロじゃなくて、ずっと人間と話していたのか!?」

「そっか、通りでハロがお利口さんな訳だね。」
キラはもう順応したようだ。

アスランは心を乱されたままだが、判断は的確。
「つまり、こうかな?」
図を描き始める。

(キラ・アスラン)
↓話す↑
(山吹色ハロ)

通信

(他の場所にいるハロ)
↑話す↓
(カナリア)

キラは納得した。
「なるほどね。ハロがトランシーバーみたいになってるのか。ボク、ハロ同士の通信ログを詳しく追ってみるよ。」
キラはパソコンの方へ移動する。

カナリアが話しかけてきた。
「アノネ ワタシ モ オモチャショー ニ イケルワ。ツレテ イッテ モラエルノ。・・・ネェ オハナシ シナイ ノ?モウ ネムイ ワ・・・」

「あっ、あのっ。」
相手が人間だと思うと、アスランは今までの様に話せなくなってしまった。何話せばいいんだろう。
そういえば、カナリアの持っているのは、どんなハロなんだろう?
「ハロは、どんな色してるの?」

「ヘン ナ コト キク ノネ。アナタ ハ チョコレート イロ ヨ。」

「声は、電子音?」

「ソウ デショウ?ピョンピョン ハネテ トキドキ ヘンナ コトバ ヅカイ デ・・・」
カナリアの声がたどたどしい。
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