Operation
□傷
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体を着飾る物は捨ててしまおう。
コンプレックスであり誇りである傷をもっと俺に見せてごらん、先生。
「ここが、父と母の皮膚を移植したところ。で、ここは他人の骨が入ってる」
酒が入って上機嫌になったブラックジャック先生は突然脱いで、説明し始めた。
「そうかい。辛かったな」
馬鹿にする訳でもなくただ真面目に聞き流す。
他人は先生の事ツギハギやらフランケンシュタインやら何やら色々言っているが、俺は彼の傷を馬鹿にする気なんてない。
俺も昔、戦場で左目を失っているからな。