Operation
□聖夜祭
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24日
「先生、あちたは何の日か分かゆ?」
小さなふたつの手で頬杖をしながら私に問いかけるのは、娘であり奥さんでありと奇妙な関係のピノコ。
「キリストの誕生日だろ」
「キリシュトー・・・?何だかよく分かやないけど、先生あちたはクリスマシュよ!!」
「ああ、そんなものもあったな。で、だからどうしたんだ。プレゼントが欲しいのか?」
「ちーがーうーわーのよーうちでクリスマシュパーティするのよさ」
そう言うと思ったぜ。
しかし、生憎明日は手術の依頼が大量に入っている。
「残念だが仕事だよ。パーティーだがパンティーだかよく分からないが、やりたいならお前さん1人でどうぞお自由に」
「アッチョンブリケ!!」
不機嫌なピノコを無視してその日は眠りについた。
あいつにこっそり電話をかけていた事なんて知らずに。