Operation

□煙
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一仕事した後の酒は美味い。
仮に一仕事終えてなくても美味いもんだ。

一仕事の合間の煙草は美味い。
気分を落ち着かせてくれる。

「吸い過ぎなんじゃないか?」

灰皿一杯になった煙草を睨みながら天才外科医さんが言う。
そういうあんたも普段吸っているだろうに。

「こうでもしないと落ち着かないもんでな。だいたい先生、あんたがいつも俺の商売の邪魔するのが悪いんじゃないか。一応生活がかかってるんだよ、お分かり?」

「そうですかい」

この男は人の話を聞いているのか聞いていないのか、俺に近付いて吸いかけのそれを奪い咥える。

「なら、今夜謝らせてもらうよ」

そして、俺の顔に煙を吹きかけるのである。

どうか骨の髄までしゃぶり尽くして、この俺を昇天させておくれ。

期待している自分が気持ち悪くて吐き気がした。
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