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□運命を感じちゃってください
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最近任務でグループを分けて行動しています。
そして私は2回連続花礫くんと同じグループになりました!くじ引きでやっているのに、私の運は凄いと思います。
そして今回3回目……今回だって絶対に花礫くんと同じグループになってみせます!
そう意気込んでくじを引けば………
「…花礫くんと同じグループです!」
「…またかよ」
「わー、凄い確率だね!俺はツクモちゃんとだ!」
「无くん、君は僕とだよ」
「っ!じ、喰くん…」
「さ、行こうか」
「花礫〜〜〜〜〜っ」
喰くんと无くんが行ってしまいました。…无くん怯えてるように見えましたが…大丈夫でしょうか?
「それじゃ2人共、気をつけてね!」
「何かあったらすぐに連絡して」
「はい、ありがとうございます。そちらも何かあったら連絡下さいね、すぐに飛んで行きますから!」
ツクモちゃんたちとも別れ、私と花礫くんだけになりました。
「それじゃ花礫くん。私たちも行きましょう!」
「…お前さ、何か細工でもしてるわけ?」
「え?何がですか?」
「くじ引きだよ、くじ引き。もう3回連続同じじゃん」
「嫌ですか?」
「嫌だよ」
「…え…?」
冗談で聞いたつもりだったのですが…予想外の答えが帰ってきました…
「私と一緒…嫌、ですか…?」
「だから嫌だっての!………何で、好きな奴に守られなきゃいけねぇんだよ…」
顔を赤くして言う花礫くん。
どうしましょう……凄く、可愛いです。
「私は自分で花礫くんを守れるから嬉しいですよ?それに、任務でもずっと側にいられますし…」
「…俺だってお前と一緒にいられるのは………っち、守られるとか、まじダセェ…。くじ引きインチキしてんじゃねぇの?」
「そんなのしてませんよ!いつも花礫くんのことを思って引いているんです!」
「……っ、次は違うグループなのを期待するから」
「ダメですよ!花礫くんは私が守るんですから!他の人に任せられません!」
「………」
「諦めて下さい、花礫くん!次もきっと同じグループです!」
そして、次の任務でのくじ引き。
私は…
「やった!また花礫くんと同じグループです!」
「…有り得ねぇ」
ふふ、いくら嫌がっても無駄ですよ!そんな理由なら、私は絶対花礫くんと同じグループになって、守ってみせますから!
花礫くん、
運命を感じちゃってください
end
(すげぇくじ運…)
(くじ運じゃなくて花礫くんへの想いです!)
(ねぇ與儀くん、君が細工してるのかい?)
(え!?俺細工なんかしてないよ!みんな公平公平!)
(…となると、本当にフィオナちゃんは引き当ててるんだね。凄い執念)
(フィオナ、凄い…!)
(ツクモちゃん?そこそんな感動するとこじゃないと思うよ?)