short

□運命を感じちゃってください
1ページ/1ページ


最近任務でグループを分けて行動しています。

そして私は2回連続花礫くんと同じグループになりました!くじ引きでやっているのに、私の運は凄いと思います。


そして今回3回目……今回だって絶対に花礫くんと同じグループになってみせます!


そう意気込んでくじを引けば………



「…花礫くんと同じグループです!」

「…またかよ」

「わー、凄い確率だね!俺はツクモちゃんとだ!」

「无くん、君は僕とだよ」

「っ!じ、喰くん…」

「さ、行こうか」

「花礫〜〜〜〜〜っ」




喰くんと无くんが行ってしまいました。…无くん怯えてるように見えましたが…大丈夫でしょうか?




「それじゃ2人共、気をつけてね!」

「何かあったらすぐに連絡して」

「はい、ありがとうございます。そちらも何かあったら連絡下さいね、すぐに飛んで行きますから!」



ツクモちゃんたちとも別れ、私と花礫くんだけになりました。



「それじゃ花礫くん。私たちも行きましょう!」

「…お前さ、何か細工でもしてるわけ?」

「え?何がですか?」

「くじ引きだよ、くじ引き。もう3回連続同じじゃん」

「嫌ですか?」

「嫌だよ」

「…え…?」



冗談で聞いたつもりだったのですが…予想外の答えが帰ってきました…



「私と一緒…嫌、ですか…?」

「だから嫌だっての!………何で、好きな奴に守られなきゃいけねぇんだよ…」



顔を赤くして言う花礫くん。

どうしましょう……凄く、可愛いです。



「私は自分で花礫くんを守れるから嬉しいですよ?それに、任務でもずっと側にいられますし…」

「…俺だってお前と一緒にいられるのは………っち、守られるとか、まじダセェ…。くじ引きインチキしてんじゃねぇの?」

「そんなのしてませんよ!いつも花礫くんのことを思って引いているんです!」

「……っ、次は違うグループなのを期待するから」

「ダメですよ!花礫くんは私が守るんですから!他の人に任せられません!」

「………」

「諦めて下さい、花礫くん!次もきっと同じグループです!」






そして、次の任務でのくじ引き。

私は…



「やった!また花礫くんと同じグループです!」

「…有り得ねぇ」




ふふ、いくら嫌がっても無駄ですよ!そんな理由なら、私は絶対花礫くんと同じグループになって、守ってみせますから!



花礫くん、



運命を感じちゃってください



end


(すげぇくじ運…)

(くじ運じゃなくて花礫くんへの想いです!)




(ねぇ與儀くん、君が細工してるのかい?)

(え!?俺細工なんかしてないよ!みんな公平公平!)

(…となると、本当にフィオナちゃんは引き当ててるんだね。凄い執念)

(フィオナ、凄い…!)

(ツクモちゃん?そこそんな感動するとこじゃないと思うよ?)
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ