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□不機嫌な理由は教えられません
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なんとかお互いの気持ちが通じあって、私は幸せ絶頂!…だったのですが…

悩みは尽きないものですね…




花礫くんはモテすぎるんです!


研案塔に行っても町中でも、周りには花礫くんを見てキャーキャー言う人たちばっかりです。

そりゃ、花礫くんはカッコいいですし分かりますけど……



「あ、あの人かっこよくない!?」

「きゃーっ、本当だ!超イケメーン!」



ほらまた…

私が隣にいても構わずにそういうこと言ってくるんです。

…こないだなんか、妹さん?っなんて言われました。流石に腹が立ちます!


花礫くんも自分があんな風に言われてるのに全然気付いてないみたいですし……

もっと自分がカッコいいのを自覚してほしいです!




「…お前、さっきからなんかイライラしてね?」

「………してません」




なんでそんなことには気付くんですか!



「いや、絶対機嫌悪ィだろ」

「悪くありません」

「いつもよりトゲがあんぞ」

「気のせいです」




花礫くんがみんなにモテててるからヤキモチやいてるんです!



「…花礫くん、艇に戻りましょう」

「は?まだ来たばっかだろ?」

「良いから戻りましょう!」

「おい、何怒ってんだよ?」

「怒ってません!」



ただのヤキモチです。


でも、花礫くんには…




不機嫌な理由は教えられません


end


(ただいま帰りました)

(あれ?早かったね、2人共)

(ええ、まあ…)

(あ、花礫くん!花礫くんは研案塔に行ってくれだってさ!何か検査するみたいだよ!)

(ああ、分かった。じゃあなフィオナ、また後で…)

(わ、私も行きます!)

(でもフィオナちゃんは平門さんに呼ばれてて…)

(花礫くんの検査が終わったあとで行きます!平門さんにはそう伝えておいて下さい!)

(えぇ!?フィオナちゃん!?)

(花礫くん!行きましょう!それで早く帰ってきましょう!)

(あ、ああ…(さっきからヤキモチとか……本当にこいつは…。可愛くてもっと苛めたくなるな………まだ気付かない振りしとくか))
 

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