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□あと3時間で恋に落ちる予定です
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花礫くんとのお買い物はとても楽しかったです!

結局あのまま手を繋いだままでしたし…

思い出しただけで、笑みが零れてしまう。



まあ…キイチちゃんにはすっごい怒られましたけど…




「あ、フィオナちゃん!」

「與儀くん、どうかしました?」

「あのね!3時になったらおやつだって!まだ結構時間あるけど、一応言っとこうと思ってさ!」

「そうですか、ありがとうございます」

「うん!えーっと、あとは花礫くんに…」

「あ、なら、私が言いに行ってきますよ!」

「え?本当に?」




花礫くんに会いに行く理由が出来ました!



「はい!それじゃ行ってきますね!ありがとうございます、與儀くん!」

「え?う、うん、いってらっしゃ〜い!」








花礫くんと无くんの部屋につき、ノックする。



「花礫くん、无くん、入りますよ」

「……俺まだ何も言ってねぇけど」

「花礫くん!3時になったらおやつらしいですよ!…あれ、无くんはいないんですか?」

「お前、人の話を……はぁ。无は羊の手伝いだとよ」

「羊の手伝い…偉いですね!それじゃ无くんにも伝えておいて下さい!それじゃ…」

「お、おい、ちょっと待て」

「はい?なんですか?」




良かった、このまま帰るのも寂しかったので、花礫くんに引き止めてもらえて助かりました。




「…これ、やる」

「これ……私がこの前、町で欲しいって言ってたブレス…?どうしたんですか?」

「……そんとき買ったんだよ」

「え?」

「…お前が欲しいって言ってたから…っ!すぐ渡すつもりだったけど、なんか、タイミング逃したから…」

「私の、ために…」




花礫くんが私のために買ってくれた…

渡してくれた花礫くんの顔は真っ赤です。

これは……期待しちゃいますよ…?




「…嬉しいです。ありがとうございます、花礫くん!大好きです!」

「な…っ!!」




わ、花礫くんもっと真っ赤になっちゃいました。

やっぱり期待しちゃいます。



「花礫くん、お返事下さい」

「は!?な、なんの…っ!」

「なんのって……私の告白のです!」

「…っ、ど、どういう意味の告白だよ…」

「勿論、花礫くんを異性として好き、っという告白です!」




な、、なんか、段々と私まで恥ずかしくなってきました…
好き好き言うのはこんなにも恥ずかしいんですね…

でも、花礫くんのお返事を聞かないわけにはいかないんです!




「花礫くんは、どうなんですか?私のこと…」

「〜〜〜〜〜っ!!うるせぇぶぁーーーーか!!!」




花礫くんは顔を真っ赤にして部屋を飛び出しちゃいました。

でも、これは私の勝ちですね!



逃げたの捕まえるのは何ですし、おやつに花礫くんが来るときまで待ちますよ。


花礫くんは、


あと3時間で恋に落ちる予定です

もちろん、私に!

end


(おやつ!おやつ!…花礫?おやつ嬉しくない?)

(…俺なんで来ちまったんだ…)

(あ、フィオナちゃん!)

(っ!!!)

(これで全員そろっ……)

(花礫くんっ!このときを待ってましたよ!)

(う、うるせぇ!)

(もう逃げさせません!)


(あれ?2人共、何かあったのかな?)

(喧嘩?)

(でも、花礫もフィオナちゃんも楽しそう!)

(楽しそう…)

(なのかな…)
 

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