short
□惚気は他でやってくれ
2ページ/3ページ
與儀とフィオナちゃんが凄く仲良くなったときは、言ってること優しくなかったけど、あったかかったのに………
今は言ってることも顔も…全部が怖い…
何でだろう…?
「くっついたらイライラしなくなるとか言ったの誰ですぅっ?余計にイライラしますよぅっ!」
「うっせーな!てめーだって、喜んでただろーが!」
「誰が喜んだんですぅっ!?変な言い掛かりはやめていただけますかぁ!?」
「…なんか見せつけられてるようでムカつくね…。こんなことなら協力なんかするんじゃなかったよ…」
「全くだ。俺も余計なことはするべきじゃなかったな」
「ツクモちゃん、みんな怖いよ!」
「……あれは仕方ないよ」
「與儀もフィオナちゃんも、あんな幸せそうなのに、どうして?」
俺が思ってることを言ったら、みんなの怖いのが段々なくなってきた。
また、優しくなってる!
俺はこっちの方が好き!
「…ま、まぁ、あのままの関係よりは、フィオナさん幸せそうですしぃバカップルでも許してあげますぅ」
「…與儀はバカだし、バカップルなのもしょーがねぇか…」
「…今までの苦労を考えたら、これくらいなんてことないか」
「…つまらないものでも、やり方によっては新たな発見があるかもしれないな」
「私は2人が幸せそうなら、それが何より嬉しいから」
みんな、あったかくなった…
與儀もフィオナちゃんも、花礫もツクモちゃんも平門さんも喰くんもキイチちゃんも、みんな、みんなあったかい。
そのあったかいの、ずっと続くと思ったのに…
與儀がフィオナちゃんの口に口をくっつけたら、またみんなが怖くなった。
みんなの心が聞こえる…
みんな同じこと思ってるんだ…
みんな、
惚気は他でやってくれ!
って。
…惚気ってなんだろう?
end
→おまけ、後書き