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□惚気は他でやってくれ
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與儀とフィオナちゃんが凄く仲良くなったときは、言ってること優しくなかったけど、あったかかったのに………

今は言ってることも顔も…全部が怖い…

何でだろう…?




「くっついたらイライラしなくなるとか言ったの誰ですぅっ?余計にイライラしますよぅっ!」

「うっせーな!てめーだって、喜んでただろーが!」

「誰が喜んだんですぅっ!?変な言い掛かりはやめていただけますかぁ!?」

「…なんか見せつけられてるようでムカつくね…。こんなことなら協力なんかするんじゃなかったよ…」

「全くだ。俺も余計なことはするべきじゃなかったな」





「ツクモちゃん、みんな怖いよ!」

「……あれは仕方ないよ」

「與儀もフィオナちゃんも、あんな幸せそうなのに、どうして?」



俺が思ってることを言ったら、みんなの怖いのが段々なくなってきた。

また、優しくなってる!
俺はこっちの方が好き!



「…ま、まぁ、あのままの関係よりは、フィオナさん幸せそうですしぃバカップルでも許してあげますぅ」

「…與儀はバカだし、バカップルなのもしょーがねぇか…」

「…今までの苦労を考えたら、これくらいなんてことないか」

「…つまらないものでも、やり方によっては新たな発見があるかもしれないな」

「私は2人が幸せそうなら、それが何より嬉しいから」



みんな、あったかくなった…

與儀もフィオナちゃんも、花礫もツクモちゃんも平門さんも喰くんもキイチちゃんも、みんな、みんなあったかい。

そのあったかいの、ずっと続くと思ったのに…



與儀がフィオナちゃんの口に口をくっつけたら、またみんなが怖くなった。



みんなの心が聞こえる…
みんな同じこと思ってるんだ…

みんな、




惚気は他でやってくれ!


って。



…惚気ってなんだろう?

end


→おまけ、後書き
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