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□いい加減くっつけ
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ヘタレとは前々から思ってたが、まさかここまでとは…



「あ、あの、フィオナちゃん!今日の髪型…、す、凄く似合ってるよ!」

「え?ほ、本当に?あの、あ、ありがとう與儀!」



廊下を歩いてたら面倒なところに出くわした。
ふわふわとした雰囲気で周りに花が飛んでるようなあいつの空気が嫌いだ。

…つーか、ふわふわとしてるならしてるで、もっと普通のカップルみたいなら別に気にしない。


あいつらのはお互いに奥手でもどかしい会話とかしかしてねーからムカつくんだ。



「えっと…フィオナちゃん、今日は暇だったりする?」

「あ、ごめんね。今から任務なんだ…。何か用だった?」

「あ、いや、暇じゃないなら良いんだ!ご、ごめんね!」



そう言って與儀は後ろ手に持っていたチケットを隠した。

…なんで一緒に行こうって一言が言えねぇんだよ…っ!
任務なんかすぐ終わるかもしれねぇだろ!
つか、フィオナなら與儀に誘われれば絶対に行くっつの!あんな分かりやすい態度してんのに何で分かんねぇだよあいつは!!
いやむしろ、あいつらは!!


物陰に隠れながら、もどかしさに壁を殴った。


……って、何で俺が隠れてあいつらに気ぃ使ってんだよ!


なんか色々とムカつく…!

それもこれも、あいつらがさっさとくっつかないからだ。

だーっ、くそ!!




いい加減くっつけ!


(壁壊すの禁止メェ)

(うるせぇ!)
 

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