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□指ずもう
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「ねぇフィオナ!指ずもうやろう!」
「无くん…いきなりどうしたの?」
无くんはいつも突然だけど、今回は一体どうしたんだろう。
「俺、力ないから相撲出来ないけど、指ずもうならみんなと出来るって!遊んでもらえって!」
「んー、っと。分かったけど…どーしてそんな話になったかの経緯は分からないね…」
「花礫は細くて力ないけど、指ずもうは強いんだって!」
「あー、せこそうだもんね」
って、結局どーして指ずもうなのかよく分からないけど…无くんは指ずもうで遊びたいみたいだし、いっか。
「うん、无くん。指ずもうやろうか!」
「本当!やったー!じゃあみんな呼んでくるね!」
……ん?
みんな?
「ちょ、无くん!?」
私と2人だけでやるのかと思えば、まさかみんなを呼ぶとは…
指ずもう大会でもやる気かな?
◇◆◇◆◇
私の予想はどうやら当たったみたいだ。
本当に大会みたいになってる。
「わー!指ずもう大会なんて楽しみだね!无ちゃん!」
「うん!みんなでやったらきっと楽しいよね!」
「…何で大会なの?」
「何で俺まで…」
ノリノリな與儀と无くん。
戸惑うツクモと嫌そうな花礫くん。
うわ、平門まできてる。イヴァは酒飲んでるし。
この2人とはやりたくないな…
「无ちゃん、大会はどんな形式にするの?」
「形式…?」
「あー、誰と誰からやって行くのかな?」
「えっと……」
まあ、当然无くんが考えてる訳もないよね。