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□でこぴん
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ーーガッシャーンーー


「…!!」

「…っ!!」



やってしまった…


言葉にしなくとも二人は表情で語っていた。

この世の終わりとも呼べるほどの絶望的な表情をしているのは、フィオナと與儀だ


彼女らの視線の先にはバラバラになってしまった銃。バラバラだけならまだ直せるだろうが、落とした衝撃で欠けているものもある。

これでは新しい部品がなければ直せないだろう。



「ど…………どどどどどどうしよう與儀!!!」

「ええええ!?どどど、どうしようって言われても!?」

「お、怒られちゃう…っ!」

「てゆーか俺は殺されちゃう気がするんだけどな…」

「そんな怖いこと言わないでよ!」



壊してしまったのは、花礫の銃だ。漸く返して貰ったと言っていたのに、それを物珍しく勝手に弄っていた馬鹿2人は慣れない物の扱いで酷い壊し方をした。


アワアワと不審な動きをするそんな2人に羊たちが集まってきた。



「どうしたメェ?」

「わー!何でもないから集まってこないで!目立つから!目立つからーっ!」

「そ、そうだよ!こんなとこ、もし花礫に見つかったりしたら…」

「俺がなに?」

「………」

「………」



今会いたくなかった人物の声に2人は絶句した。そして合わせたかのように同時に悲鳴を上げる。


「「いやーーーー!!!」」

「うるっせぇ 2人で叫ぶな!」


再び合わせたかのように、今度は同時に両手で口を塞いだ。何とも双子のような行動に花礫の眉間に皺が寄る。



「………」

「……で、なに」



何故かもう既に怒り気味な花礫に、2人は冷や汗を流す。



「なに、答えられない事でもしてたわけ?」

「や、えっと……………ご、ごめんなさい!!」

「は?」



土下座する勢いで頭を下げたフィオナに、與儀は終わった…と頭を抱えた。



「あの、ね、花礫、こ、これ…」



无のような喋り方になりながら、フィオナはおずおずと壊れた銃を差し出した。
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