short
□指切り
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どーしよう…
困ったなぁ…
「やだやだ!行く!花礫と行く!フィオナちゃんと行く!」
「だーから!どっちかだっつってんだろ!このクソ動物!!」
「が、花礫くん落ち付いて落ち付いて」
私が困っているのは、无ちゃんがこんなに駄々をこねているか。
そして何故、无ちゃんがこんなに駄々をこねているのかと言うと…
私と花礫くんが別行動だから。
私はツクモちゃんと調査で、花礫くんは與儀と調査になってしまった。
花礫くんと同じくらい无ちゃんに懐かれた私は、无ちゃんに離れたくないと思われている。
それは嬉しい。
非っ常に嬉しいんだけど、こーゆー場合は非常に困る。
「な、无ちゃんごめんね?出来れば私も无ちゃんと花礫くんとツクモちゃんと行きたいけど、平戸さんが決めたことだから…ね?」
「…え、フィオナちゃん?今ナチュラルに俺のこと省いたよね!?ヒドイよ〜!」
「私は无ちゃんと行きたいけど、今回は花礫くんについていって?私たちが行くのは女の子だけの方が都合良いみたいだから…」
「フィオナちゃん!?俺泣いちゃうよ!?」
「てめぇまで泣いてんじゃねーよ!うぜぇ!!」
「…うぅ…酷い…しかも今回に限っては无ちゃんからの助けもない…。ツクモちゃ〜ん!」
「與儀、花礫くんと无くんよろしくね」
「え?あ、は、はい」
私の説明に无ちゃんはあまり納得してないみたい。