KIDU
□おかしな夢☆
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「クソファルガー。まさか、てめェも居たとはな?」
「それはこっちの科白だ。まさかこの学校でユースタス屋に会うとはな?」
「今までに何人と会えた?」
「全員―――とは言えねェな。そっちは?」
「仲間は全員いる」
「そうか。で、その中でいったい何人がお前を覚えてるんだ?」
「嫌味な質問だな。」
「後悔にも似た強い思いが残ってるのかもな?お前もおれも」
「くだらねーェ。未練なんて残しちゃいねェよ!」
「本当にそうだと言い切れるのか?」
ガキの頃から見続けてるおかしな夢――――おれは、その夢の中で“キャプテン”と名乗って海賊をしてて
夢のなかで夢ってェのも変な話しだが海賊の王になる事が“キャプテン”の夢で
わけの解らねェデタラメな世界で親父は四皇、母親は酒場の女店主。おまけに幼なじみは全員おれの部下で、深傷を負った傷跡の位置まで同じときてやがる
「―――…てめェにはあるのかよ?」
「無い。」
「嘘吐け。無きゃりゃそんな仮説たてる必要ねーェだろうが」
唯一おれが“キャプテン”と違うとすれば髪の色と苗字くらいなモンだ。前世だ何だと考えるのは馬鹿げてる頭ではそう思ってるのにクソファルガーの言う事は妙にすんなり納得出来る。
「人の事が言えるか?その髪、校則違反だろうが」
「…ハッ、うるせーェよ!」
「未練があるとすりゃァ“女”だろうな。ユースタス屋、お前もそうなんじゃねェのか?」
「ったく、面白くねェなァ」
「図星か?」
「おれはおれだ!それをわけの解らねェモノに振り回せれるなんて性に合わねェ!!」
「お前と一緒ってのは気に入らねェが同感だな」
「こうなったら、何が何でも取っ捕まえねーェと腹の虫が治まらねェ!」
「だったら勝負するか?」
「あぁ゛?」
「おれとお前、どっちが先に“女”を見つけ出せるか!」
「負けたらどうすんだ?」
いつだってそう
「ユースタス屋が負けたら“化粧”でもしろ。昔、してただろ?」
「上等だ!お前が負けたらクマのぬいぐるみ抱いて歩けよ!!」
…………)atogaki(…………
前世と来世をテーマに海賊時代で結ばれず、生まれ変わってまた出会い恋に落ちる
そんなお話しを書こうと思ったんですけど、手に負えなかったのでこうゆう形にしてみました。
学生という設定に加えて傷跡とかイロイロ無理な設定が目立ちますが見逃してください(^^;)
…………)omake(…………
「退屈しのぎくらいにはなりそうだな」
「期限はどうすんだ?」
「おれか、お前どちらかが先に相手を見付けるまで」
「簡単には見付からねェだろうな」
「やっぱり探してたのか?」
「お前だってそうだろーが?」