KIDU
□イタズラなKiss
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『おはよー、キラー!』
「あぁ。キッドのやつはまだ寝てるの、か……千鶴その首どうしたんだ?」
『さっき廊下でドクターにばったり会って無理やり。たいした事ないんだけどね?』
「そうか。まさかとは思うがキッドにやられたのか?」
『他に誰が居るって言うの?そのまさかだよ!昨夜、キスマークの付けあいっこしよって言ったらおもいっきり噛み付かれちゃって』
「………あいつは加減をしらないのか」
『本人は甘噛みのつもりだろうね?ドクターは怒ってたけど』
見る?っと言ってしゅるしゅると包帯を取り払うと、痛々しく腫れ上がりくっきりと赤い歯型。まさに“所有物の証”であるかのように首筋で主張している。
加減を知らないキッドもキッドだが、これだけの事をされて『たいした事ない』と言い切る千鶴も千鶴だ
ドクターが怒るのも無理もない――――呆れてため息を吐けば、痛々しい物を付けた張本人が不機嫌そうに甲板に出てくるのが見える
『キッドにも歯型つきでくっきり付けたから暫くは残ってると思うよ?』
「てめーぇは何勝手に抜け出してやがるんだ?」
『うっわ、キッド、……何言ってんの?ちゃんと『水飲んでくる』って声掛けたじゃん!』
無自覚の嫉妬深い言動も慣れたものと宥め賺し、乱暴な(無自覚)スキンシップ(ヘッドロック)をするキッドの頭を撫でる千鶴に権威と呆れから2度目のため息を吐く
「知らねーぇな。だとしたら何で此処に居るんだ?」
『だって、『戻ってくるね』とは言ってないもん!!おはよー、キッド』
「ふざけんな。――…昨日のキスマークちゃんと残ってんだな?」
『キッドにも残ってるよー?消えたら、また付けあいっこしよ!』
「次はもう少しキッドに手加減してもらうんだな。」
「あぁ゛?!」
『さっきドクターに怒られたんだよ』
「たかがキスマークで大袈裟に騒ぎ過ぎなんだよ!!」
首筋に
「血が出てるっても、舐めときゃ治んだろー…ぁがッ!?」
『あ、ドクターに消毒液塗られたんだった!!大丈夫キッド?』
「……――――ほーふゆほろは、はきひひえっ!!」
『ぅ、うん??』
「消毒液はキッドにもいい薬になったようだな。」
…………)atogaki(…………
キッドを動物に例えるなら、猛獣しか思い浮かばないのでキスマークを付けられたらきっと“食い千切られる”いきおいになると思います!!(笑)