KIDU

□MOON light☆
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「ほらよ。」

『ありがとー。幾らだった?』

「金なんかいらねーぇよ」

『そんな事言ってるとお金無くなっちゃうよ?』

「破産したら此処に来てやるよ!」

『……まーぁ、キッド1人くらい養えるけどね』

「冗談だ馬鹿――んっな事より入れろ」

『あ、上がってくんだ?どーぞ』

今日も来るなら、コーヒーとミルクと砂糖買ってきて。自分でも簡素なメールだと思う
そんなメールに返信が来た事は1度も無くて夜ごはんを食べ終わっても鳴らないベルに今日は来ないんだと思っていた矢先の事だった

「いつ来ても辛気くせーぇ部屋だな?」

『文句言うなら来なければいいのに』

「買い物頼んだのは誰だよ?」

『そっか、あのメールは“頼んだ”事になるんだ…』

「―――カーテンくらい開けろよ。夜なら平気なんだろ?」

『……そうだけど、夜にカーテン明けるのもね。』

「昼間は開けらんねぇんだから仕方ないだろ。開けるぞ」

『コーヒーでも飲んでく?』

「ビールとチューハイ買って来た」

『キッドがチューハイ?!』

「お前のだ。たまにはいいだろ?」

『ありがとう。でも、遠慮しとくよ』

「黙ってこっち来て一緒に飲め!」

『丁重にお』

「さっさと持って来いよ千鶴」

『………横暴。』

「ハッ、上等だ!!」

いつも君が居てくれる。

「メールくらい素直に書けよ?」
『あれ以上どうしろって言うの?』
「寂しい。って書けばいいだろ」
『いや。来なかったら本当になるでしょ!』
「可愛くねぇな」
『ありがとー』
「褒めてねーぇよ」




…………)omake(…………
「つーか、日光が駄目なら曇りの日に出歩けばいいんじゃねーぇのか?」
『曇りの日の方が紫外線が多いんだよ。それに、』
「あぁ?」
『日に当たらないから肌も真っ白で気持ち悪いし誰にも見せたくないしね!』
「喧嘩売ってんのか?」
『何でそうなるかな??』
「年中日の下に居ても日焼けしねぇ俺に喧嘩売ってんだろ」
『あははっははは!そんな事無いってば』
「どーだかな。」

 

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