KIDU

□言無し少女。
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「おい、…起きてやがんなら食堂行くぞ付いて来い!」

『-<コンっ!>-…』

「今夜晩くか明日の早朝には島に着く、必要な物があんだろ忘れずに買っとけよ」

『-<コン、コンっ!>-……』

「ぁあ゛?!――…あー、金の心配なんかしてんじゃねーぇよ!貧乏海賊団とは違うんだ好きな物買って来い」

『……-<コンっ!>-…、』

「キラーかヒートでも護衛に付ける。敵船から奪った物を置いてきやしねーぇよ!」

射程距離圏内いで擦れ違った敵船。相手も海賊退屈しのぎくらいにはなるだろうと攻撃をしかけてみたがてんで話しになりゃしねーぇ
憂さ晴らしにもならないどころか逆に苛立たしさと晴らし切れない鬱憤が募っただけ
それでもそこそこの量の宝を積んでいた船から奪って来た戦利品の中にこの女も居た。

慰み者にでもされていたんだろう―――喉を潰されているのか、あるいは元から声が出ねぇのか?
一言も口を利かない女との会話にも慣れた。会話の主導権を握り独断で話し掛けYESなら1回、NOなら2回ノックさせる

「あ゛?!んっだよ、何が気に入らねぇってんだ?」

「―――おそらく、俺やヒートじゃなくお前に一緒に来て欲しいんじゃないのか?そうだろう?」

『……-<コンっ!>-』

「……―――店ん中には絶っ対ーぇ入らねぇからな!それでいいなら付き合ってやる」

『-<コンっ!!>-…………、』

『    !!』

「今のは『ありがとう』じゃなさそうだな?文字数が足りない。だとすると…」
「うるせーぇぞキラー!いちいち講釈してもらわなくても全部解ってんだよ!!」
「あぁ、それもそうだな。何せ10日以上も寝食を共にしているんだ寧ろそれくらい出来て当然だな」
「一言余計なんだよ、てめぇはっ!」




…………)atogaki(…………
名前どころか科白すら無いヒロインちゃん!?もはや小説としても成立しないような……(焦)
でも、今までに無いタイプのヒロインを書けて楽しかったです自己満万歳!!(笑)
ヒロインちゃんが最後に言った-<口パクの>-科白はご想像にお任せします!(b^−°)文字数的には4文字でしょうか?

 

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