KIDU

□スンドメっ!!★
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「つまんねーぇ洋画だな。これなら見飽きたDVDでも入れてた方がマシだ!」

『えーぇ!!やだよ、キッドの持ってるDVDってどれも怖いやつじゃん?!』

「うるせーぇ!こんな甘ったるいだけの恋愛物なんか見てられるかってんだ。さっさとDVD入れて来いよ!!」

『人使い荒すぎ!見たいならキッドが入れてくればいいじゃん?』

「……なら、俺が選んだのでいいんだな?」

『入れてきますっ!入れて来ればいいんでしょ!!』

「結局行くなら始めから素直に行け!」

『たァ…ぃ!!リモコンで叩かないでよ、バカキッド!!』

叩かれたお尻を摩りながら四つん這いでテレビラックに近付き山積みのDVDケースからあまり怖くなさそうな物を選ぶ
どれも全部怖いけど少しでも怖くない物をと選ぶのは―せめてもの―最後の抵抗だ。
普段から気の短いキッドがお酒の所為もあって更に短気になってるからあまり時間は掛けられないけど……

短い時間で慎重に選んだDVDをケースから取り出してたら、テレビ画面から最近気に入ってるシーエムが流れて手を止める

「……おい、何してんだよ?さっさと入れろよ!」

『ちょっと待って、このシーエム好きなの!』

「はぁ゛?!」

『吸血鬼が出てくるんだけど、すっごくカッコいいんだよ!!』

「―――……ざけんな、よ」

『え?何、今何か言っぎゃ…ッ!!?』

「色気のねーぇ声。」

『い、たたっ、ちょっと急に何なの?!』

テレビ画面に夢中になってたらキッドが何か言った気がして、振り向こうとしたら何故か床に押し倒されてた

『ちょっとキッド、何なの?どいてよ!』

「吸血鬼が好きなんだろ?なら、俺がお前の血を吸ってやるよ」

『……っ…、へ!?ちょっ』

ちょっと待って

「……――――それで睨んでるつもりかよ?」
『とりあえず退けて』
「嫌だつったら?」
『素面の時だったらいいけど、今はやだ』
「………その科白は、ずりーぃだろ。」




…………)atogaki(…………
スンドメを喰らうキッドが書きたかっただけです!!(笑)

 

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