KIDU

□お手て繋いで帰りましょう?★
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「もう暗くなるってのにこんな所で何してんだ千鶴?早く帰らねーと兄貴が心配するぞ」

『よく言うよ。その心配性の兄貴から連絡いったからキッドは此処に来たんでしょー?』

「まーぁな。……そんで、今度は何が原因で喧嘩したんだ?」

『バイトに行ったら店長に言われたの』

「そういやコンビニでバイトしてるんだったな」

『今日はもう帰っていいって。明日から来なくて大丈夫だからだって!!』

「あの気の弱そうな店長がか?!千鶴お前何やらかしたんだ?」

『あたしが何かしたなら諦めもつくし、そもそも喧嘩にもなってないよ!』

寂れた公園のブランコを囲うポールにどかりと背中をまるめて座ってにやりと笑いながら頬杖をつくキッドから目を逸らすように
ただ座ってるだけだったブランコの上に立って思い切り漕ぎ出す。空と地面が交互に見えるその真中に仏頂面のキッドも見える

「―――……此処にキラーが居たら卒倒もんだな。」

『かもねっ!でも、兄貴は知らないんだよ!!危ないとかやるなって言われると余計にやってみたくなるって事を!』

「ひょっとして、バイトくびになったのもキラーが原因なのか?!」

『そこ退けてキッド!ジャンプするから危ないよー?』

「危ないって思うならやるな。お前に怪我でもされたら俺がキラーにどやされる」

『だったら、そうならないようにキッドが受け止めてみる?それが出来ないならそこ退けて!』

「ったく、何処でそんな挑発的な言葉覚えて来やがったんだよ?」

キッドだよ!ってそう言う前にこっちに向かって歩いて来るキッドに『ぶつかる!!』っと目を瞑ったら
がくんっと大きくブランコが揺れて一瞬の浮遊感の後に大きな何かに包まれた――――
それが何なのか解ったのは恐る恐る薄目を開けた視界に首筋の傷を見付けたとき……。

「ちゃんと受け止めてやったんだから帰るぞ。仕事が早く終わった日くらいのんびり飯が食いてぇんだよ!!」

夕焼けこやけ

『しかたない!!カラスと一緒に帰ることにするよ!』
「……お前、それ…まだ覚えてやがったのか?まさか俺に手ぇ繋いで帰れなんて言ってんじゃねーぇだろうな」
『兄貴と初めて大喧嘩して此処に来た時に迎えに来てくれたキッドが「喧嘩しても俺が迎えに来てやるから」カラスと一緒に帰るぞ!って言ってくれたんだよね?』
「――小学生のガキが言った事なんていい加減さっさと忘れろ!!」




…………)atogaki(…………
キッド2年後設定で現パロ!職業は鉄筋工でしょうか?ガタイがよ過ぎなので鳶職はムリがあるかと……(どうでもいいですか?)(笑)
現パロなので流石に左腕は有機物(生身)仕様ですが傷はそのまま有りです☆!!

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注):この先”ちょい変態キッド”の為自己責任でお願いします。読まなくとも支障はありません&2Pに分けるほどの物でも無いかもです。

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