MARCOV

□autumn sea★
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『この天気じゃー、夕日は見れそうにないねー』

「そうだねい。何処に行くんだい?」

『ちょっとソコまで!!まだ居るんでしょー?』

「あぁ」

『近くまで行ってくるねッ!』

「ハシャギ過ぎると転ぶよい!…さぶッ。」

『大丈ー夫!!』

夕日がキレイな場所と検索してドライブがてらやって来た海は生憎の曇り空で見れそうにない。何日も前から楽しみにしてたのを知ってるし
晴れそうも無い空に残念がるかと思えば、相変わらず楽しそうな様子に胸を撫で下ろす
助手席の足元に置いてあったトートバックを手に砂浜に下りて波打ち際で棒を片手に遊んでる雛姫に声を掛ければ振り向き手を振る

「あーぁ、ハデに濡れちまったねい」

『だね〜。波打ち際だってこと忘れてたよ』

「悪かったよい。棒っ切れで何してたんだい?」

その所為で靴もジーパンも濡れちまったってェのに―――それでも楽しそうに笑う雛姫は、さらさらの砂浜に棒っ切れで絵を描く。

『あーぁ…、まだ描いてる途中だったのにー』

「雛姫までおれをバカにすんのかい?」

『そうゆうゆもりじゃなくて』

「じゃァ、からかってんのかよい?」

『んっふふ』

「……ったく、」

『怒った??』

「いいや、怒ってねェよい」

惚れたのは

「きっと、雛姫のそうゆうところだろうねい。」
『なにがー?』
「何でもねェー」
『えー、教えてよー!!』
「いやだよい!」




…………)atogaki(…………
春夏秋冬、どの季節のどんな海でも好きです☆!!
雪降る海とかイイですねー(-≧艸≦-)〜♪寒いですけど…


…………)omake(…………
『ほんとうはね?』
「うん?」
『相合い傘を描いてたの!』
「もう必要ねェだろい?」
『いーいのっ!!』

 

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