MARCOV

□真夜中過ぎ★
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《…ぁい、……もしもし》

「くっくっ、く…」

《――…マルコさん??》

「あー、悪い」

《やっぱり、マルコさんだった》

「確認しなかったのかい?」

《………ゴメンなさい。》

「いいや。別に怒ってるわけじゃねーェんだよい」

どんなに遅くても11時前ならっと自分勝手な制限を決めていたんだが、この時間だ―――此処最近は仕事もスムーズに片付くことが5日も続いて
欠伸が聞こえるまで話しをして、眠そうな声で『おやすみなさい』と聞くのが習慣になってた。
普段、口すっぱく「確認しろ!」っと言ってる所為だろう済まなそうに謝る寝ぼけ声に苦笑いとため息をもらす

「こんな時間に電話しちまって悪かったねい?眠ってただろい」

《さっき、私のこと呼びました?》

「……寝ぼけてるのかい?」

携帯越しに聞こえてくる声に対していちいち脳裏に浮かぶ雛姫はふにゃりとした顔をしてはにかんだ笑みを浮かべる。自分の像増力の強さに呆れながら上着を脱ぎネクタイを緩める

《耳元でマルコさんが私を呼ぶ声が聞こえた気がしたんですけど……寝ぼけてたんでしょうか?》

「………そうかい」

《ふふっ》

「何、笑ってるんだい?」

《私、妄想癖があるのかもしれません》

「いきなりどうしたっていうんだよい?」

《だって、目をつむってるのにマルコさんが見えるんです》

「嬉しいねい」

《おかしなヤツだって思わないんですか??》

「俺にも今、不思議そうに小首を傾げてる雛姫が見えるよい」

《ぇ、……?!》

「雛姫が何か言うたびに頭ん中で雛姫が可愛い仕草をするんだ」

《かわいい、ですか…?》

見えなくても

「あぁ。何でかブカブカの白いパジャマ着てて、ベッドの上でちょこんと座って」
《ブカブカではないですけど、白いパジャマですね》
「仕草がいちいち誘惑的なんだよい」
《ゆうゎ、く……っ!?》
「照れて真っ赤な顔も可愛いねい?」
《ぅ、う〜〜〜〜……ッ、》




…………)omake(…………
「…雛姫?―――悪かった。ちょっとからかい過ぎたよい」
《…………》
「本当に悪かったよい。だから、このまま電話切るなんてしないでくれよい?」
《……切らないです…、ずるい》
「雛姫?」
《そんな、カッコいい笑いかたして言われたら……会いたくなっちゃうじゃないですか。》
「そんな事言われたら、今すぐ飛んで行かないわけにはいかねェない」
《え??》
「今から行くから、待っててくれるかい?」


…………)atogaki(…………
妄想が強いマルコを書くつもりが、とんだバカップルになってしまいました……(((=_=;)

 

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