LAWU
□ぽかぽか日溜り
1ページ/1ページ
「未来ー?」
『なーに?』
「重たくなーい?」
『少しだけね?』
「ボク、どけようか?」
『ううん。平気よ』
「ほんとー?」
『このほうが落ち着くから』
シートを広げた上に座って私の膝枕で寝転ぶベポの頭を撫でながら、ローはこんなことさせてくれないと空を見上げる
しばらく、そうして空を見上げてると吹き上げる風に巻き上がられて帽子がふわりと飛んで行く
慌てて振り返るとジャンバールが腕を伸ばして帽子を捕まえてくれるところが見えた。見た目は怖いけどすごく優しい
「大切なモノなんだろう?」
『うん。ありがとう』
「今、コックが昼飯の仕度をしてる」
わざわざそれを知らせに来てくれたことにお礼を言って「持ってろ」っとローから預かってる帽子を寝てしまったベポの胸に置けばギュウっと強く抱き締めて寝返りを打つ
『ローが帰ってきたらこの帽子も返さなきゃね?』
「返すのが惜しくなったのか?」
『そうなの困っちゃう!!』
「お前が『くれ』と言えば、くれるんじゃないか?」
『ローは優しいから』
「帰ってきたらワガママの1つでも言うといい」
『ワガママを?』
「あぁ」
『どーして?』
「嬉しいもんだからな」
『ワガママを言われることが嬉しいことなの??』
「信じられないなら1度言ってみるといい」
『そうね、言ってみようかな?』
「きっと喜ぶ」
『そうだといいけど』
さぁ ここから
「時期に帰って来る。」
『ありがとう』
「そろそろ船に戻ろう。あいつらも心配してる」
『あいつらって、ペンギンとシャチのこと?』
「あぁ。お前に何かあると自分達の身が危険になるからな」
『ローが脅したんでしょ?そんなに心配しなくても平気よ!』
…………)atogaki(…………
ロー夢なのにローが出てこないですが、これはロー夢です!!
ゾウ(待ち合わせの島)でローの帰りを待つ健気なヒロインちゃん(´・ω・`)ローが被っていたお古の帽子はヒロインちゃんの大切なお守りなのです♪
…………)omake(…………
『はい、お昼ごはんですよ?』
「未来ー!はい、未来の分も貰ってきたよー!!」
『ありがとうベポ』
「なー、あの電伝虫どーして未来からしかメシ食わねーんだろうな?」
「そりゃーやっぱ、飼い主に似るからだろ?」
「あれだけ楽しそうなんだ、何だっていいだろう。」