LAWU

□雨降り、バス停、相合い傘。☆
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「……佳枝塚屋?」

『うん?――――えっと、同じクラスの……』

「トラファルガーだ。いい加減覚えろ」

『あっ、そうそう。トラファルガーくん!!…何かよう??』

「この雨の中何してるんだ?」

『バス待ってるんだよ?』

「傘もささずにか?」

『朝は降ってなかったから、傘持ってないの』

「だったらコンビニで買えばいいだろ。通行人の視線集めてるぞ」

『……確かに、傘さしてないと目立つもんねー。でもサイフも忘れちゃったし仕方ないよ』

「そうゆう注目じゃねーけどな」

呆れた様子に首を傾げてると、靴の先をコツンとされて足元に視線を向けてみたけどそこには何も無くて……
ため息と同時に吐き出された「馬鹿だろお前」の声に顔を上げると胸元を指差される。
そこでようやく自分の着てる制服がずぶ濡れで下着が透けてる事に気付いたけど、だからと言って今更雨宿りに行くのもおかしな話し

「……透けてんだよ!それとも、わざと見せてんのか?」

『そうじゃないけど、今更雨宿りってゆーのもね?』

「羽織る物も持ってねーのか?」

頷いて返した後にそっか上着を着ればいいんだと思ったけど、持ってないんだからそれも出来ない。無い物づくしじゃやっぱり仕方ないと諦めるしかない

『トラファルガーくんもバスなの?』

「これからバイトで、たまたま通り掛っただけだ。これでも着てろ!」

『………学ラン??』

「同じ目立つでも透けてるよりマシだろ」

『ありがと、…でも私が借りちゃったらトラファルガーくんが』

「シャツ着てるし問題ない。それより、さっさと着ろ」

『うん。ありがとー』

「で、財布忘れたのにどうやってバスに乗る気だ?」

『それは定期があるから大丈夫なの!ほらね?』

「馬鹿なのか、抜けてるだけなのかわからねーな。」

『すっごく、バカにされてるのはわかるよ。』

「……――――バスが来るまで後何分だ?」

あと10分

『……肩、濡れちゃってるよ?』
「他に言う事はねーのか?」
『―――…ありがとーう?』




…………)atogaki(…………
素直じゃない2人ってゆうのがこのお話しのテーマだったのですが……上手く表現できてますかね?
少しでも伝わってれば幸いです(^_^)

 

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