LAWU

□問題児GIRL!?
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『あ、見て見て!あのクラゲ』

「なになに?」

『モヨウが星に見えるよ!』

「えーっ、どこどこ??」

『あーぁ!!行っちゃう!待って、待って!!』

「あっ、未来待って!!」

『ベポ早く!早くしないと、あのクラゲどっか行っちゃうよーっ!!』

「でも、走ったらまたキャプテンに怒られるよー!」

『平気だわッ、う……!?』

「きゃ、キャプテン!?」

今後の進路確認を終えて航海士室から自室に戻る途中、はしゃぐ声に引き寄せられるように足を向けると
丸窓を覗き込むように走って来る未来とそれを追い掛けるベポの姿。
どちらも“追い掛ける”のに夢中で俺の存在には気付いてなく内心「またか。」っとため息を吐いて正面から未来を受け止める

『い、たたたーぁ……』

「今度は何を追い掛け回してたんだ?」

「…未来、大丈夫??」

毎度の事ながら何度注意しても直らないどころか直す気さえ無い様子にため息は増えてく一方だ。

『うん、大丈夫!!モヨウが星みたいなクラゲを見付けたの』

「それで、俺の忠告を無視して走り回ってたのか?」

『エッヘヘ』

「笑って誤魔化しても無駄だ」

『だって、水族館みたいで面白いんだもんっ!!』

「………何年この船に乗ってるんだ。いい加減飽きろ!」

『飽きないよ!楽しいもんねー??』

「うん!浮上の次くらいに楽しいー!!」

「ベポ、お前まで―――怪我してからじゃ遅いんだぞ?」

頼むから、

「少しは大人しくしてろ」
『んー…、浮上してくれるなら考えてもいいかな?』
「今、操舵室にも連絡した。10分もすれば海上だ、それまで大人」
『やったーぁ、浮上だってベポ!!早く行こう!!』
「うんっ!!」
「人の話しを聞けっ!!」




…………)atogaki(…………
泉水走行中、幼児化し艦内を所狭しにはしゃぎ回る1人と1匹。
どちらかが痛い目にあうまで止まない遊びに悪気なんて物はどちらにもありません(笑)

そんな1人と1匹に苦労しまくりのローさんだした(*≧∀≦*)/~~

 

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