LAWU

□猫かぶり紳士☆
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『お待たせ!!遅くなっちゃってゴメンね?』

「……いや、たいして待ってないから大丈夫だ。それより慌てて走るとまたこけるぞ?」

『大丈夫っ!そんなに頻繁にこけたりしないよ!!』

「そんな瞬間を俺はもう何度も見てる気がするがな?」

『そん、な…事は……無い、っと思うけどなーぁ??』

在って無いような物の規定より短いスカートから伸びる足。ぱたぱたと弾むように歩くたびに揺れるプリーツ…
薄手の夏服ブラウスから少し透けて見えるインナー。―――どれもこれもうっかり手を出してしまいそうな魅力的な光景から目を反らして本を閉じる

『…ぁ、それ!!わたしがオススメした本!読んでくれてるんだ?』

「あぁ。未来があまりにも楽しそうにすすめるから読んでみたくなった」

太陽を掴もうとした天使が最後には悲運な結末を迎える幻想的な話しを俺が借りるなんてっとからかわれもしたが

『それでそれで読んでみた感想は?』

「悪くない。――ただ借りる時に少し嫌な思いをしたけどな」

『……嫌な思い?―――それって、まさか千鶴ちゃんの事!?』

「佳枝塚屋と知り合いなのか?!」

『千鶴ちゃんとは中学からの友達っていうか、親友だよ!!もしかして本当に千鶴ちゃんに??』

「ちょっとからかわれただけだ、たいした事じゃない――…それより佳枝塚屋に何か聞かされてないか?」

『千鶴ちゃんに何を?』

「佳枝塚屋とはユースタス屋の彼女程度の認識だが会えば話しもするし、からかわれたりしてないかと思ってな」

『ううん!!少し驚いてたけど、楽しそうに話し聞いてくれたよ?』

「……そうか。それならいいんだ」

君に純情恋物語

「帰りに何処か寄ってくか?」
『うーん、駅前の本屋さん!!それからーその近くにあるクレープ屋さんにも行きたい!ローくんは?』
「本屋には俺もちょうど用事がある。その帰りにクレープ屋に行くか?」
『うん!!』




…………)omake(…………
「――…如月屋!お前、佳枝塚 未来と友達だったのか?!」
『…驚いちゃったよ!未来の彼氏がまさか”クールで優しいローくん”だったなんてね?』
「………未来に余計な事吹き込んだら、服の上から揉むだけじゃすまさねーからな!」
「おい、トラファルガーそれ以上の事しやがったら俺がお前をぶん殴るぞ?」
『服の上からまでならオッケーの意味が解らない!っていうか、こうゆう事は未来にしたら恋人なんでしょう?』
「…――今まであんな純白な生き物に接した事が無いから、どうしたらいいか解らねーんだよ!」
「――…確かに、佳枝塚は”純白”そうだな。眺めてるだけならいいが自分の女にするのはパスだ」
「当たり前だ!!未来に手ーだしたらバラすぞ!」
『………それはあたしの科白!未来に本当のアンタをバラされたくなかったらさっさとこの手を離せ、セクハラか痴漢で訴えるよ?!』


…………)atogaki(…………
純白無垢なヒロインちゃん×変態本領発揮出来ないローさん=初々しいお付き合い!!

キッドとキッドの彼女さんがやたら出張ってますが、その辺はお気になさらずスルーして下さい。
設定上欠かせない裏説ですので…f^−^;

 

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