LAWU

□隠恋。★
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「此処で何をしてる?消灯時間はとっくに過ぎてるぞ」

『―――出た!不良医者。』

「バラすぞ!くそガキ。」

『怖っ!!でも、それもいいかもね?』

「……―――――」

『――…冗談だよ!だからそんなおっかない顔しないでよ』

「当たり前だ。本気で言ってたら本当にバラしてるところだ」

小児科病棟から一般病棟に移ってきた少女は平均よりもずっと小柄で色も白くカルテに書いてあった実年齢よりも幼く見える。
退院の見込みが薄いと引き継ぎ添えられた言葉にある種の興味が沸いて一目見ようと思ったのがきっかけといえばきっかけだろうか?

外見の儚さとは反対に悪戯っ子のような性格を知ってからは、そんな興味も失せてムカつく事も増えた

『月見てただけだよ』

「ぁあ゛?!」

『だから怖いってば!さっききいたでしょ、此処で何してるって?今日は月が綺麗だったから見に来てたの!!』

「月なら病室でも見れるだろ。さっさと部屋に戻れ」

『解ってないな〜、誰も居ない屋上で見る!!ってゆうのがいいんじゃない!』

「なら今度からは消灯時間前に来るんだな。これ以上手間を掛けさせるな!」

『はいはい。わかりましたよー!でも、戻るのはキスしてくれたらが条件だけどね?』

「何で俺がそんな事をしなきゃならないんだ?」

『そりゃーやっぱり1度はしてみたいからでしょ!センセーが相手なら文句ないしね!!』

「お前に無くても俺には大有りだ!ガキ相手にそんな事が出来るわけないだろ」

『……ひょっとしてキスした事無いの?それともすっごい下手とか??』

「―――……調子にのるなよ。くそガキ!」

イケナイコト

『ゎ…ン!?……ふ、ぁ――ッ』
「……――この程度で腰抜かすなんて、やっぱりガキだな」
『び、ビックリしたー…ぁ。何かヌメってしたよ!?』
「キスの感想とは思えない言葉だな。」
『ディープキスじゃなくて普通のキスでよかったのに』
「今のがキスだ。ガキにディープな物する訳ないだろ!」




…………)omake(…………
『今のがキスならディープキスされたら死んじゃうよ!?』
「キスで死ねるか。望み通りキスしてやったんだバカ言ってないでとっとと部屋に戻って寝ろ!」
『ハーイ!わかってますよーだ!!』
「………ったく…(人の気もしらねーで)」
『うん?今何か言った??』
「何も言ってない。」
 
 

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