いろいろ

□DOFLAMINGO★
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『素敵なバラね?―――でも、いったい何の事?』

「そのままの意味だ」

『解らないは。花びらに“どっちがいい?”なんてプリントして聞かれても見当もつかない』

「フッフッフッフッ、素直なのはお前の良いところだが少しは考える素振りくらいしたらどうだ?」

『素振りだけで答えを教えてくれるなら、今教えてくれてもいいと思うけど?』

大輪のバラの花束に添えたメッセージカードどおりドレスコードのある店にも難無くすんなり入れるような恰好で雑踏の中に立つ姿はある意味“人目を惹く”がそれだけじゃない
金に糸目を付けずに磨き上げた以上にもともと紅葉が持ってる資質も相俟って一際人目を惹く
1人、おれを待つ紅葉を見る野郎共の視線は気に入らねェが―――おれを見付けて綻ぶ紅葉を目にして、おれにも向けられる視線は嫌いじゃない。むしろ気分がいいくらいだ

「右のポケットと左のポケット、どちらを選ぶ?」

『そのポケットには何が入ってるの?』

「慌てるな。まずは、どちらがいいか選んでからだ」

両手をポケットに突っ込んだおれを見上げて“問い掛け”のバラに口付ける仕草はやけに妖艶で柄にも無く焦れったい気分になる内心を手の平を握り締める事で押さえ込む

『そーね……じゃあ、左のポケットがいいわ』

「左でいいのか?」

『左だと何か不都合でもあるの?』

「たいした事じゃない」

『そ?だったら、早く出して見せてくれない?』

「あぁ―――……左のポケットの中身は、コレだ」

『素敵なネックレスね?』

今日は何の日?

「惚れた女に贈り物をするのに理由なんて必要ねェだろ?」
『時々だとね?』
「紅葉に“似合う”と思った――――それが理由じゃ不服か?」
『素敵な理由ね!』




…………)atogaki(…………
大富豪と(貧民一歩手前の)平民女子の目の眩むような恋愛と気障がテーマのこのお話し
実は、最後の最後までマルコで書こうとねばったのですが、気障マルコが書けずにドフラミンゴにバトンタッチしたのです(^ー^;A

 

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