いろいろ
□CROCODILE★
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「断る。テメェと関わってる暇は…」
『もしかして、お仕事?』
「あの野郎、言うだけ言って切りやがった」
『そっか。仕方ないね』
「あぁ?」
『行くんでしょ?私は、帰るね!食事は『また、今度』それでいいでしょー?』
「――…それでいいのか?」
『もちろん!!』
クロコダイルには笑ってそう言ったものの、もおう1つの本音を言えば決していい気分では無い。めいっぱいお洒落しちゃったから
昼間の街を1人で歩くのは悪目立ちするだろうと滅入る気持ちを吐き出して駐車場を歩く
高級車を3台数えて道路に出たところで見た事の無い男の人が近付いて来て名前を呼ばれた―――何で私の名前を知ってるのかと首をかしげて見上げる
「いい目をしてるじゃないの?あいつには勿体無いな」
『誰の事言ってるかわからないけど、どうもありがとう』
「あぁ、ちょっと待ちなさいや。暇ならおれと付き合ってくれないか?」
ハヤリの“壁ドン”に不快感から顔をしかめ抜け出そうとして嗅ぎ慣れた甘い葉巻の匂いと、いつだったかプレゼントしたステッキが目の前の男の人の喉を捕らえる
「おれの敷地で何してやがる?」
「あーらら……さっそく、ボスの登場か」
『嬉しい!!そのステッキまだ持っててくれたんだ?』
「………他所の男に好き勝手されてんじゃねェよ」
『噂どおりの関係みたいじゃないの?まさか、弱愛振りを目にする事が出来るとはなーァ…』
「収穫があって何よりだ。」
『やっぱり、ホテルまで送ってくれない?』
「あぁ。車に乗ってろ」
『はーぁい!!』
ころころ変わる
『ねー、あの人とクロコダイルは知り合いなの?』
「商売敵。顔見知り程度だ」
『ふーぅん……。どうして、私の名前知ってたんだろう?』
「さァな。」
…………)omake(…………
『ねー、私の噂ってどんなのか知ってる?』
「何の事だ?」
『クロコダイルも知らないの?あの男の人が言ってたでしょ?』
「知らねーェな」