いろいろ
□JABRA
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『動いたら引っこ抜くわよ?』
「ひぎィ…ッ!?」
『あのねーぇ、……本当に引っこ抜かれたいの?』
「そんなわけねーェだろうが!」
『だったら、じっとしてる!!』
「ぐっ、……あだだ、だだだーぁあ!!」
『なーによ、情けない声出しちゃって?それでもCP9なの?』
「ぬ゛、抜げるぅぐ!!!」
『これぐらいじゃー抜けたりしないし、抜いたりしないから安心しなさいってば!』
そう言ってペロリと口唇を舐める舌先にゴクリと生唾を飲み込む。今朝、偶然ばったりと廊下で出くわしたギャサリンと挨拶を交わした事で内心浮かれながら寝ていたら
ヒゲを結ばれるという激痛に目が覚めた―――芝生に寝転ぶおれの上に跨り笑みを浮かべる
何とも妖艶な表情から視線を外せば第3ボタンまで開いたワイシャツから覗く豊満な胸やら捲れ上がったミニスカートから伸びる脚やらが視界に入って
「ぅお゛、お前……スッゲー恰好になってるぞ?!」
『そう?どんな恰好になってるのか自分じゃわからないけど』
「イロイロ、見えそうで見えなイ゛…エロい感じにッぎィ!!?」
それを指摘すれば少しは気を逸らす事が出来て、この地獄の苦しみから抜け出せるんじゃないか?っとも思ったが『どっちが?』っと言って前屈みになるあたり思惑は逆効果だったんだろう。
『ずいぶん、嬉しそうだったじゃない?』
「何の話しを、ダッ...」
『スキップしちゃうくらい嬉しかったの??』
「だから、何の話しぅおぉ?!」
『ギャ・サ・リ・ン!』
「あ……ぁあ!お前、アレを見てたのか!?」
『忘れるっと言うか、もー忘れてた!!って言ってたのは誰だったかしら?』
「そ、それは…つい……と言うか、妬いてたのか?」
『……―――そうね、』
「い゛、ぎ…ァぁぁあああああぁああッ!!!」
『そうゆう事になるわね』
この先もずっと
『嫉妬するたびに髭を結んでたら、いつか引っこ抜けちゃうかも??』
「わ゛ッわ゛がだ、もーぉ2度と“つい”はしねーェ!!」
『ふーぅん……ま、それならいいんだけど』
…………)omake(…………
「なっはっはっはっは、何じゃジャブラ!お前のその顔は!!」
「セクハラね!」
「ちゃぱぱぱぱ!今、島の衛兵達の間では“ジャブラが尻に敷かれてる”という噂でもちきりだ」
「てめーェ、フクロウまた余計な事をベラベラと喋りやがったな!!」
「喋ってしまったー、ちゃぱぱぱぱ!」
「………趣味が悪過ぎだな。」
「今、何か言ったかルッチ?」
「ちょっとくらい尻に敷かれてるくらいの方がァ上手く行くってェもんよ!!」
「うるせーェ、てめぇも黙ってろクマドリ!!」