いろいろ

□CROCODILE
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『怖い顔。今の電伝虫、よくない知らせだったの?』

「………ただの報告だ」

『それじゃー、食事は中止にならない?』

「あぁ」

『よかった!!』

「――…やけにめかし込んでるな?たかが、食堂で飯を食うだけだってェのに」

『こうしないと不釣合いになるから。ねー、リボン結んで?』

「それぐらい自分で結べ」

『クロコダイルに結んで欲しいの!!右手と口を使えば結べるでしょう??』

鏡越しに一瞬見せた寂しげな表情をすぐに満面の笑みで打ち消して、後ろ手に持ったリボンの両端を振って見せる
それに催促されるように仕方なくソファーから立ち上がれば嬉しそうに笑う。
子供じみた女の我が侭に折れて傅く姿を鏡の中の自分がほくそ笑んでやがるのを鼻で笑ってリボンを結び、大きく背中の開いたドレスから見える華奢な腰に口付けた

「貴方が傅くなんて、正直そこまでする女とは思えませんね。」

「同感だな。どうしてそこまでするのか、おれ自身解りゃしねーェ」

「あっと思った時には落ちてるってのは、本当なんですかね?」

あの時は、笑い飛ばしたダズの言葉も今なら少しは理解出来る。自分の感情についてはさっぱり解りゃしねェが……

「昨日からこそこそしてたのはこれだったのか」

『ダズやコックさんにも手伝ってもらって、少しはレストランっぽく見える?』

「有り合わせにしちゃァ、上出来だな」

『よかったー、治安のよくない街だって言うから島には下りられないし気分だけでもって思って』

「……ダズがそう言ったのか?」

『うん。でも、どーしても一緒に食事がしたかったから』

「クッハッハ、容易いものしか強請らねェな?」

『そーかな??』

あなたは私の

『これって充分、欲張りな事だと思うけど?』
「言葉と要求が釣り合ってない事を言ってるんだ」
『そんな事ないよ!!さっきだって、リボン結んでもらったし』
「今まで容易くなかった事なんて1つもねェけどな。」




…………)omake(…………
プライド高いクロコダイルが傅いてまでも自分の側に置いておきたいと思う女性って……どんな人でしょうか?

 

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