いろいろ

□SMOKER
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「……―――おい、そこで何してる?」

『海兵さんには何してるように見えるかしら?』

「その格好は一般市民って訳じゃなさそうだな。此処の従業員だったのか?」

『……過去形。この店潰れちゃったの?』

「聞いてるのは俺だ答えろ!」

『お生憎さま。私嫌いなの海兵って!―――…さようなら、海兵さん』

「――――たしぎ、」

『ぇえっ、何故ですか?!――』

引き裂かれたドレスの代わりに買った服が入った紙袋だけを手に踵を返し来たばかりの道を引き返す。
背を向けた方から葉巻を銜えてた海兵と女海兵の声が途切れ途切れで何か言っていたけど
気にせずに歩き街中から更にお店とは反対側にある町外れに出たところで出くわした海賊に道を阻まれた……

「貴方達っ、その人を離しなさい!!」

「誰だてめえは?なかなかカワイイ顔してんな。おい、そいつも船に連れてくぞ!」

「へい!頭の命令だ生け捕りにするぞてめーら!!」

「「「おぉう!!」」」

そのまま船に連れ込まれたって生きていられるのならそれでもよかったのに――――どうやら後を着けて来ていたらしい女海兵に助けられ、お店の前に連れ戻された。

「いつまで経ってもそんな格好してんじゃねーぇよ!こんな所で何してやがるんだ?」

『……さぁ、何してるように見える…海兵さんには??』

「―――…また”従業員”時代の事を思い出してやがったのか?」

『思い出してたのは初めてスモーカーに会った日の事よ?』

「そんな事思い出してやがったのか。」

『ふふふ……、くだらないって笑う??』

「いや。笑いやしねーぇよ」

『―――ねーぇ?私の事どう思う??』

伝わってる?
(私の本当の気持ち...)

「また”それ”か。何度も聞いてんじゃねぇよ!昨日散々言っただろ?」
『それじゃ無くて、私の……過去の事』
「それこそくだらねーぇな。しいて言うならあそこで働いてたから会えたそれでいいだろ」
『白猟のスモーカーってロマンチストだったのね?』
「…チッ……!!聞かれた事に答えただけだろーが!!」




…………)omake(…………
『それじゃぁ、スモーカーさん?此処まで送ってくれてありがとう』
「本気で娼館で働く気か?」
『何度同じ事を聞けば気が済むのかしら?私はこの生き方しか知らないの。さようなら』
「……何処にも雇って貰えなかったら此処に戻って来い。”普通”の生き方を教えてやる」
『―――嘘つきは泥棒の始まりよ海兵さん。』
「嘘かどうか、試してみるか?」
『………』


…………)atogaki(…………
遠い過去(出会いの日)⇒現在(未来でも可)⇒過去(出会いの日から二十日以上経過した頃)
っとあえて時間の流れの断ち切れを大袈裟に表現したつもりですが……
読みにくかったらゴメンなさい。

 

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