いろいろ
□LUCCI
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『此処にいらしたんですね!ダメじゃないですか、病室抜け出しちゃー!!』
「明日は退院。それに外出の禁止はされてないはずだが?」
『明日が退院でも外出の禁止が出されてなくても消灯時間は守ってもらわないと困ります!』
「―――仕事熱心なヤツだ。」
『ハットリくんだって眠っちゃってるじゃないですか。病室に戻って下さい』
酷い重症で運ばれて来た時も、担当ナースになって脅威の回復力を間近で見た時も常に驚かされっぱなしだったけど
それも今日が最後。日が登れば退院してしまう――――せっかく仲良くなったハットリくんとも別れなくてはならない……
「………いつから、ハットリの事に気付いていた?」
『わりと最初から知ってましたよ?ハットリくんが鳩だって事も、貴方の本当の名前も、ッ……!?』
「それ以上口を開くな。開けばこのまま首を絞めるぞ」
『…か、ま――ぃませんよ?』
「何―――?」
逢えてよかった
『貴方が1番安心出来る方法を取って下さい』
「殺されても構わないと?」
『怖いけど――でも、貴方になら怖くはないです』
「……―――言ってる事が支離滅裂だな。」
『いいんですか?わたしを殺さなくても』
「邪魔な存在になればいつでも消せる。口外すれば確実にな」
『しませんよ。誰にもいいません!』
…………)omake(…………
「なかなかのイイ雰囲気じゃな?」
「チャパパッ!!あのルッチが恋したのか?!」
「所詮あいつも人間だったって事だな」
「決して結ばれない2人の恋!あっ、悲恋じゃ〜ぁねぇか!!」
「ケッ、化猫に恋なんて似合わねーってんだよ!!」
「……貴方達、覗きなんてセクハラよ!」