いろいろ

□距離感は近く、距離は遠く
2ページ/2ページ




「暇です。」


海軍のある一室
海軍の“掃き溜め”と言われるG5が集まる場所
ここの責任者は中将のスモーカー



『堂々と仕事サボってんじゃねぇ!!』


「堂々とだなんて/照」


『褒めてねぇよ!!』


葉巻を2本加えると眉間にシワを寄せ
睨み付ける。



「たしぎが居るから大丈夫!!」



ネ!?ってたしぎに言うと眼鏡をクイッとあげ
“任せて下さい”ってイイお返事が
頭を撫でると頬を赤くするから



「ふふ。可愛い」


スモーカーさんの部下だけど
大佐クラスのわたしの後輩でもある。



『チッ…、暇なら少し付き合え』


十手を背負うとヅカヅカと部屋を出るから
スモーカーの後ろに付いていく




「何処に行くの??」


『うるせぇ。黙ってついて来い』


「相変わらず、亭主関白タイプだよね〜」



鼻歌交じりで付いていくと
スモーカーと良く来てたbarに来た
余りにも久しぶりで
妙に嬉しいと思う自分が居たり




『ほらよ、いつもの』


「ありがとー良く覚えてたね」


付き合いも長く
好きな人なのに上手く言えないし
距離感は遠いのに今の距離は凄く近い
“嫉妬した??”って軽く言っただけなのに


『……あぁ』


「明日は槍が降るかも」


こんな日なんて滅多に無いから



end


(ごめんね、たしぎ)

(どうかしましたか??紅葉さん)

たしぎに深く謝ると
スモーカーの方をチラッと見ると
不適の笑みを浮かべて

(嫉妬するヤツが居てさ)


その紅葉の言葉に
飲みかけていた珈琲を吹き出した


前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ