LAW
□BAD
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『ロー?!ビックリするじゃない、あんたそんな所で何してんの??』
「…未来か。閉め出しをくってるところだ」
『閉め出しって、いったい誰によ?あんた今フリーだって前に言ってなかった??もう新しいのが出来たの?』
「誰に、か―――……しいて言うなら終業後の俺にと言ったところか?」
『はい?いや、意味解らないけど?!』
「頭の悪い奴だな。職場に鍵を忘れて家に入れないといちいち説明しなきゃ解らないのか未来は?」
『頭のおかしいローには言われたくないから。鍵忘れて来るなんてバカなの?』
「丁度いいお前の部屋に入れろ。ついでに温かい飲み物でも出せ」
『もっとしおらしく頼んだらどうなの?ムカつく!』
とは言いつつも全く知らない仲って訳でもないし、お隣さんなのだから無視するのも何だかあれで……
鍵を開けたドアを全開にして玄関に入り靴を脱ぎながら明かりをつけたら玄関のドアが閉まった。もちろん独りでに閉まった訳じゃない
ローが入って来たのを横目で確認して自分はさっさとリビングに向かうと明かりもつけずにベッドのある部屋に直行して内から鍵を掛ける
進んで覗いたりはしないだろうが一応”念の為”っというやつだ。
「部屋の鍵なんか閉めなくても、わざわざドアを開けてまで覗いたりしねーよ」
『だろうとは思ったんだけど一応。あんたが男って事に代わりはないしね!』
「へーぇ、未来にも危機管理能力があったんだな?ほいほい男を部屋に上げるから無警戒のバカかと思ったが」
『あたしを何だと思ってんのよ?だいたいローが「入れろ」っていったんでしょーよ?!』
「―――……言われたら何でもするのか?「やらせろ」って言われりゃ誰にでも足開くのかよ?」
『そんな訳無いでしょ!ローだから招いたのよ!…ったく、そんな事言うなら追い出すわよ?』
「の割に、甲斐甲斐しく世話してるじゃねーか?確かに冷えたが毛布まではいらねーよ」
『ローがそうでも風邪引かれたらあたしが堪んないっての!それともはっきり言わないと解らない?』
泊まってくでしょ?
『って!―――家に帰れないの解ってるのにお茶出して”さようなら”なんてしないわよ』
「……俺は、今”誘われてる”のか?」
『はぁ!?何言ってんの??』
「女から誘われて断るほど俺は野暮じゃないつもりだ。テクにも自信あるその辺の事は任せとけ!」
『――バカじゃないのあんた。なんであんたみたいな変態節操無しと寝なきゃなんないのよ!あんたはソファー、あたしはベッドよ!!』
…………)atogaki(…………
変態ローと口悪ヒロイン!ここまで口の悪いヒロインは初めてじゃないでしょうか?
『〜です・〜ます』口調のヒロインもいいですが口悪ヒロインも嫌いじゃありません。むしろ書いてて楽しかったくらいです(笑)