LAW
□心臓の声
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『……うーーッ…、もぅ!!』
「おい、いい加減にしろ!さっきから何もぞもぞ動き回ってんだ?」
『だって、何だか音が気になって眠れなくって!』
「我慢しろ。これだけの嵐だ海中走行に支障は無いが音はどうしようもない気にしないで寝ろ!」
『……そんな事言ったって、眠れないんだから仕方ないじゃない?…わたしだって眠りたいよ。』
眉尻を下げた情けない面をして少し不機嫌そうに枕を抱えてため息を付く未来に俺もため息を吐いて読み掛けの本を閉じ
頭の下から片腕を引き抜くと横向きになって乱暴に引き寄せた未来を腕の中に閉じ込める
『ひャわっ!?…ちょっと、急に何するのロー??』
「喚くな。ゆっくりと深呼吸して気を楽にしろ」
『それをしたら眠れるようになるの?』
「神経が高ぶってるから眠れないんだ。気を楽にしてれば眠くなくてもその内に眠れる」
『ほんとーぅ??』
腕の中から不思議そうに俺を見上げる未来に深く口付けて、図らずもとろんとなった目元にも口付けると
未来に聞こえるように耳を胸に押し当ててもう一方の耳には手の平で蓋をする
心音
『―――不思議だね?ローの心臓の音聞いてると何だか安心してきちゃった』
「そのまま心音に合わせるように呼吸しろ。」
『…うん、なんか眠れそうな気がしてきた……』
…………)atogaki(…………
どうでもいい事ですが、ローさんは服を着たまま寝るイメージと全裸で寝るイメージの両極端な2つのイメージがあります(笑)
後者は明らかに変態ロー使用!!
パジャマなどの類は着てるイメージがありません