LAW
□きみに砕く心☆
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「未来こんなところに居たのか?お前の母親から捜索願が出されてるぞ、さっさと家に帰れ」
『あ、ロー……帰りたくてもこの子が心配で帰るに帰れなくてさ』
「野良猫に懐かれたのか。むやみやたらに構うなと言っただろ?」
『野良猫じゃなくて、捨て猫だもん―――あの箱にそう書いてあったよ』
「……屁理屈だな。」
『近所の動物病院にも連れて行ったんだけど捨て猫や野良猫は診ることは出来ない言われちゃって』
「ま、診てくれたってだけでも運がよかったってところだろうな」
病院経営は慈善事業じゃやってられない。ふとそんな言葉が頭に浮かんだが―――……
大事そうにマフラーに包んで足の上に乗せた仔猫を撫でる未来を見てたら、そんな事は言えなくなった
『ローは、無理だよね……獣医さんじゃないもんね。』
「俺は人間専門。人なら応急処置くらいはしてやれるが動物は範疇外だ」
『……だよね。』
「――…だが、こいつの場合特殊な病気でも無い限り栄養失調だろうな」
『本当っ?!じゃーぁご飯、ミルクとかあげたらバロン元気になる??』
「バロン??名前まで付けてたのか?」
『わたしが飼うなら診てもらえるかな?って思ったんだけど治療費が高くて無理だったの』
「……仕方ねーな、暫くは俺の部屋で様子を診ててやるから毎日責任もって世話しに来いよ!」
『ありがとう!!ロー大好き!わたし毎日バロンのお世話しに行くね!!』
帰り道
『そうと決まれば、早速買い物に行かなくちゃ!!ローは先にバロン連れて戻ってて!』
「調子に乗るな!俺がこんな(可愛らしい物に包まれた)物持って歩く訳ねーだろ!」
『でも、それだとバロンのご飯とか首輪とかいろいろ買えないし…』
「今日は取り敢えず俺の家にあるミルクでも飲ませとく。お前には捜索願いが出てるって事忘れてるだろ?」
『そうでした。なら、明日学校の帰りにいろいろ買って夜にローの家に行くね!!』
…………)atogaki(…………
知ってる人は知っている!ジ○゛リシリーズの2作に出てくる凛々しい猫ちゃんの名前!!(-^艸^-)
勿論ローは下心有りで未来様を部屋に誘う口実目的も兼ねて提案してます!
医学生っという設定で書いたのですが、研修医とか医者でも大丈夫な様な気もします(笑)