LAW
□Envy?
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『おっ、この帽子かわいい!これにしようかな?』
「そんな帽子止めてこっちにしろ」
『いやいや、何処の貴婦人だよ?!おかしいだろ!』
「それなら、こっちなんかどうだ?」
『いやいや無いから!それこそ何処のお嬢さんだよ?!って感じだろー!!』
「ならこっちなら問題無いんじゃないか?」
『へーぇ、キャスケットかぁ……それならいt』
「これは無しだな。こっちにしろ、この耳当てつきの――…この店にはろくな帽子が無いな」
自分からススメといて途中で会話を打ち切ると手にしていた耳当て付きの帽子をワゴンの中に放ってため息を吐く
いったい何だと言うのか?訳が解らないまま腕を掴まれて引き摺られるままに万引き犯になるなんてゴメンだと
持ったままだった帽子を店員さん目掛けて投げる。後でまた来まーす!っと声を掛けるのも忘れずに
『ねー、もうかれこれこの島に着いてから6つも店を回ったんだけど?』
「全部で10件あると言ってたな。残り4つの店には何かいいのがあるだろー」
『あたしが言ってるのはそこじゃなく!何が気に入らないのかって話しだよ』
「―――気に入らないんじゃなく、気に入るのが無いだけの話しだ」
『さっきの店にあった帽子かわいかったじゃん?あれじゃダメなの??』
「キャスケットも耳当て付き帽子も既に被ってる奴等がいるだろ。」
『それはローが選んだ帽子でしょ?あたしが選んだのがあったじゃん!』
麦わら帽子
「その帽子も被ってる奴がいるだろ」
『ウチに麦わら帽子被ったヤツなんて居ないじゃん?』
「麦わら屋だ。お前も手配書でくらい見たことあるだろ?」
『あのねー、そんな事言ってたらどんな帽子も被れないでしょーよ?!』
…………)omake(…………
「キャプテンは未来が他の誰かとお揃いの帽子を被るのがイヤなんだよね?」
「………ベポ、くだらない事言うな。」
「すみません……。」
『何だそんな理由だったの?――だったら、今度冬島に行ったらローとお揃いの帽子を作って貰おう!』
「――…だから、あの麦わら帽子を買えって言うのか?」
『そうゆう事!それなら問題無いでしょ!!ねっ?』
「仕方ないな。それで妥協してやる」