LAW
□恋しい季節☆
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『おはよー、今日は寒いね?男子はいいなぁー制服はズボンだし!中にももひき履いてもバレないしさ!!』
「履くかそんなもん!だいたい寒いならパンストでもレギンスでも履けばいいだろ?」
『まさかこんなに早く寒くなるなんて思わなかったから今年はまだ買ってなかったんだもん!!』
「だったらボニー屋みたいにスカートのしたにジャージでも履いたらどうだ?」
『わたしにあの感覚は解んない。ボニーはなんだか様になってるっていうか似合ってるけど、わたしにはムリ!』
「自業自得だな。男子を羨む前に自分の至らなさを怨むんだな」
冷たい言葉にムッとするものの事実なだけに言い返す言葉が見付からなくて『う゛ーーぅ…っ』と唸り声をあげれば
全然痛くない力で頭を叩かれて足を止める。おいてくぞ!って言われた気がしたけど
生返事だけを返してその場に立ち尽くしたまま空を見上げた
「……何してんだ、本当においていかれてーのか?」
『雪、でも降るのかな?こんなに寒いんだから降ってもおかしくないよね??』
「さぁな。―――後5秒で来ないと本当においてくからな5、4、3、に」
『わ〜ぁ、待って待って!!おいてかないで!』
「未来の気紛れに付き合ってたら俺まで遅刻する」
『冷たいのッ!!――ねぇ、ロー手繋ごう?』
「脈絡のねー事ばっかだな。少しは会話の仕方を考えたらどうなんだ?」
『だって、手袋もなくて手が冷たいんだもん!』
冷たい手
『……手が冷たい人は心が温かいってあれは嘘だね。ローは両方とも冷たいから!』
「放っとけば遅刻するだろうから迎えに来てやって、待ってやって、こうして手まで繋いでやったのにそれか?」
『何言ってんのロー??』
「俺がここまでやってるのにまるで報われないな。」
…………)atogaki(…………
つくしても報われないロー氏が書きたかっただかなのですが、なんだか恩着せがましい感じになってしまったような……。