LAW
□迷信的なあれ、これ。
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「……―――何だ、まだ起きてたのか未来?」
『そうなの。懐かしい本を見付けたらついつい読み込んじゃって眠れなくなっちゃった』
「その科白を聞くのは何度目だろうな。2、3日前もそんな事言ってなかったか?」
『ローのイジワルぅ!!そう言うローだって、また本を読んでたんでしょ?だったら同じじゃない』
「本を読んでたのは事実だが俺は一度読んだ本に興味は無い」
『そう言われてみれば………』
ローの部屋にある本は殆どが医学書でたまに違うのがあっても小難しそうだったりするし読んでみようなんて間違ったって思わないけど
読み掛けでもない限り同じ本を見掛けた事が無い。島に着くたびに大量に処分しては
また同じ量だけ(時にはそれよりも多く)新しい本を買込んでるってペンギンが呆れてたし
ついこの前なんかはシャチがその事を注意してローにバラバラにされていたのをベポと笑って見てたっけ?
「何笑ってるんだ?」
『ううん、何でもないただの思い出し笑い。ホットミルク作るけどローも飲む?』
「いや、俺はコーヒーが飲みたい」
『最近寝不足気味だって言ってたのにコーヒーなんて飲んだら眠れなくなるよ?』
「…どうでもいい事ばかり知ってるんだな?無関係とは言えないがそれには個人差もあるし一概には言えない」
『そうなの??』
そんなものは思い込みだ
「眠らないようにとコーヒーを飲んでも完全に眠気が無くなるわけじゃないだろ?それと同じ事だ」
『ふーぅん…、さすがお医者さんだね!』
「誰でも知ってる一般的な事で褒められても嬉しくないな」
『またそうやって人をバカ扱いするんだから!ローの悪い癖だよ?』
…………)atogaki(…………
なんだろうこのグダグダ感は―――「産婦人科もいけるぞ?」だから俺の子を産め的な話しにしようと思ったのに……。