LAW

□slow date
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「……こんな所に居たのか―――ROOM{ルーム)!!」

『わっ!?…ロー、もうビックリするじゃない急に能力使うのやめてったら!』

「気配くらい読める様にならないとこの先の海には危なくて連れて行けないな。」

『そのてんは心配要らないと思うわ。だって、ローはわたしにこの海の果てを見せてくれるって言ってくれたでしょう?』

足元ばかりに視線を向けて濡れた砂浜に足跡を付けながら歩いていたら背後から押し寄せてきた青白い光に飲み込まれた。
そんな事をした犯人が誰かなんて解り切ってる事だけど咄嗟の事に驚きを浮かべて振り返る
其処には口許に薄い笑みを浮かべたローが居て、胸の位置まで持ち上げた腕をゆっくりと下ろす仕草に静かに魅入った

「なら、せめて俺の気配くらい解る様にしておけ――背後から声を掛けるたびに刀を抜かれちゃ俺の気が保たない。」

『ごめんなさい。咄嗟だったものだからついよ、つーい!それに例えばわたしが攻撃をしてもローには当たらないでしょ?』

「だからって好きな女に毎度切っ先を向けられるなんて面白い事じゃねー」

打ち寄せる小波の音に消え入りそうなほど小さなローの声が耳に届いた瞬間―――――わたしが微笑むよりも早く

「SHAM BLES{シャンブルズ)。」

『…ゎ、とっと……!!』

再度持ち上げられた右腕と能力を発動させる言葉が付け足されて、気が付いたらローの腕の中で落ち着く匂いに包まれていた

「散歩に行くなんて出といて、波打ち際で水遊びなんて俺に対する嫌味か?」

『……ぁ、そうだった。早く戻らないとベポが心配しちゃうね?』

帰るなよ

「せっかく出向いたんだ、もう少しくらい散歩してから帰ってもいいだろ?」
『…そう、だね……せっかく二人きりになれたんだから、もう少しだけ二人でお散歩デートしよう?』
「あぁ。明日は街に買い物に行くか」
『うん!ローとショッピングなんてすっごく久し振りだね!!』




…………)atogaki(…………
noraの住んでる所から海は遠いので、こうゆうシチュエーションでのお散歩デートはいまいちノリが分からなかったりします(笑)
でも、今回書きたかったのはローの”能力職権乱用”なんで個人的には大満足です!!

 

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