LAW
□ころころコロリン★
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「―――おい。」
『……うん?』
「こいつが転がって来たんだが」
『ふぅん??』
「お前のか?」
停車中の車が一台も無いタクシー乗り場で待つより呼んだ方が早いだろうとポケットの中の携帯に指先が触れた瞬間
靴先に打つかったいびつな玉を拾い上げ、そいつが転がって来た先に視線を向けると
古びた歩道橋の階段の中腹辺りに座り込んで何かしてる女が居た。
『さーぁ、どうかな??同じ物ではあるみたいだけど…?』
「……落とした覚えがねーから、自分の物か解らねーって事か?」
『うん。そんなとこ!』
「買った数と持ってる数を照らし合わせれば解るだろう?」
『………???』
「……まさか――それも覚えてねーとは言わねーよな?」
『うん、今もだけど実は酔ってて何個買ったのか覚えてないんだよね〜…』
困った様に言う割には、ニコニコと笑っていて……
プラスチックのいびつな玉を割り開いて中身を取り出しては街灯に翳すを繰り返す。
その女の足元には幾つもの硝子細工の動物達が並べられていて、ふと自分が握っている物に目を向けた
「……動物が好きなのか?」
『そうゆう訳じゃないけど、ガラス細工のがちゃポンが懐かしくて買っちゃった!!』
「これ…、俺が開けても構わねーか?」
『持ち主の解らない落し物は拾った人の物!で、いいんじゃないかな?』
女の隣に腰を下ろして手にしていたそれを割り開こうとすれば、女も最後の一つに手を掛ける
『あのさ、なんで”動物好きか?”なんて聞いたの?』
「興味が沸いたから。」
『興味…?』
「なーぁ、もしこれを開けて同じ物が出たら――」
今度、一緒に何処かへ行かないか?
『それって、デートって事??』
「別に何だっていい。俺が興味あるのはお前だからな」
『だったら動物園がいいな〜ぁ』
…………)atogaki(…………
さて、この後いったいどうなったのか?同じものは出たのかnoraが気になってます!
誰かこの続きを書いて下さい!お知らせくだされば喜んで見に行きます!!(笑)