LAW

□ミルクの気持ち★
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「―――入るのか、入らないのか。どっちだ?」

『……ぁ、ごめんなさい。入るわ』

「まったく。これで一体何度目だ?いつになったら”俺だと”認識するんだ?」

『頭ではちゃんと解ってるのよ?――ただ、どうしてもローは帽子を被ってるイメージが強くて』

「また”それ”か―――お前の中で俺は一体どんな存在なんだ?」

静かに閉まったドアと(鍵を掛ける為に近付いた至近距離の)ローに挟まれて、そんな科白言われたらドクリと心臓が高鳴る。

ローの事は『いつから?』なんて聞かれたって答えられないくらいずっと前から『好き』だけど
この”幼馴染”みたいな生温い関係も同じくらい『大好き』で、いつまで経っても此処から抜け出したくないと思ってる
でもそれはわたしだけの秘密――――たとえローにだって教えてなんかあげない。わたしだけの”秘密”だ…

『そうね…改めて聞かれると返答に困る所ではあるけど『大切な存在』だよ?』

「微温湯に浸かってる様な気分だな?」

『何だか”不服そう”ね?わたしは今の関係が酷く好きだけど』

「……そうだな。俺もこの関係は”嫌いじゃない”」

『好きでもないって聞こえる気がするのは、わたしの気のせいかしら?』

「気のせいだ。」

『そうならいいんだけど』

「……未来こそ、どうなんだ?――俺には今の科白は”疑ってる”様に聞こえたが、気のせいか?」

『気のせいよ。―――本当に心からローが『大切な存在』だと思ってるわ』

「それならいい。微温湯に”のぼせるまで”浸かってるのもいいかもしれないな」


本当に”のぼせて”しまったら、どうなるのかしら??

「―――知りたいなら、”実証”してみるしか術は無いだろうな?」
『それは、ローにもどうなるか『解らない』という事?』
「浸かってるのが俺”独り”ではないからな。」
『先が解らないのは不安だけど”楽しそう”でもあるわね?――”2人”なら』




…………)ATOGAKI(…………
未来さんの気持ちはきっとローはお見通しで、未来さんもローにバレてるのを知ってるんでしょうね。
それでも”お互いに”知らない、気付かないフリをして今の関係を楽しんでるだと思います

 

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