LAW

□甘いのは…
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潜水艦の海賊船って珍しいし
わざわざコーティングなんかしなくても
好きな時に、好きなだけ
お気に召すまま!!って感じに
海中も海上も両方行けちゃうんだから
お得じゃんッ!――なんて思ってたけど…

『…ねぇ、ベポー??
まだやるの?私疲れちゃった』

「イヤーッ、お願い!!もう少しだけ!」

『ふー…、仕方ないな〜!!』

潜水走行中は異常な程、艦内の温度が
急上昇してあっという間に
ヒートアイランド状態になっちゃう

短パン、タンクトップの私でも
これだけ暑いんだから…
天然の毛皮を着てるベポはもっとツライ
それが解るからこうして能力を使って
少しでも涼しくしてあげようと
思ったのがきっかけだったけど―――…


最近では、自分が扇風機に思える。

まぁ、もし仮に私の事をベポが
そんな風にしか思ってなくっても

「未来、ありがとう!!」

最後にはいつも決まって満面の笑顔で
そう言ってくれるんだから

『どういたしまして!!』

それならそれでイイんだけどね―――…



「未来、こんな所で何してる?!
寝るなら部屋に戻ってベッドで寝ろ。」


『ッ…ん゛ー、イヤだ。
疲れたから動きたくないの!』


「…疲労困憊――って感じだな?」

『あー…うん、そんな感じ!!』

「疲労困憊する程の何をやったか
言ってみろ」

『何ってなに??―――ってか
ロー、顔怖くなってない?…何で?!』


確かに操舵室のド真中の床で寝てたし、
邪魔になっちゃうよね??
(でも、まっイっか!!)って
此処を寝場所にしたのは、やっぱり
ダメだったよねって思うけど

そんなに睨む程悪い事だった?!


『…別に、何も――たいした事は』

「いいから言え。何をした?」

『扇風機』

「はぁ?!」

『だから、ベポが暑そうだったから
”カゼカゼ”の実の能力を使って
扇風機になってたの!!』

「…ぁあ、それで”扇風機”か。
ぶっ倒れる程乱用するのは止めておけ」


「……すいません。」

『謝る事ないよ!
またいつでもやってあげるね!!』


×××…
((ベポに甘いな未来?))
((それ、ローには言われたくないよ))

 

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